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イタリア13 ピサの斜塔編(その2)
2010年11月15日(月)、16時30分。やっとピサの斜塔に登る時間である。天気は小雨混じりであった。
入口を見ると、塔が傾いているのがはっきりと認識できる。
入口
内部の階段は大理石で出来ている。らせん階段になっているのだが、足場が傾いているので結構歩きにくい。本来、ずっと登り続けるものであるはずだが、傾きの下側に向かって歩くときは塔を下りるような感じがする。そのため平衡感覚が狂ったような気がしてくるのだ。階段は297段あるそうだ。
ちなみにエレベーターは無い。斜めに昇降するエレベーターというのは、現代技術でも難しそうな気もする。
歩きにくい階段
らせん階段の途中で、塔の外周を歩くことができる。足場が傾いているので、滑り落ちそうな気がしてくる。
階段の途中
らせん階段を登り切ると、視界が開ける。斜塔は本来の役割は鐘楼なので、鐘が有る。しかもかなりの個数である。鐘が実際に鳴ったかどうかは、記憶にない。
ここが頂上かと思うとそうではなく、さらに階段を上らねばならない。
鐘 上から
塔の尖端まで登ってくると、気分は爽快と言いたいところだが、相変わらず滑り落ちそうな気がする。
眺望は素晴らしい。右下の写真がピサ市街だ。高層建築物はなく、屋根の色も統一されているようだ。中世からこのような色合いだったに違いない。ピサ出身の科学者、ガリレオ・ガリレイもこの景色を見たのであろう。ただ、塔から大小二種類の玉を落としたという実験は、作り話とする説が多いようだ。
尖端 ピサ市街
見上げると、12世紀に栄華を誇ったピサ共和国の旗が掲げられていた。風が強く吹き付けていたため、上手に撮れなかったのは残念だ。
ピサの旗
ドゥオーモ広場も一望できる。前面が十字架の形をしたドゥオーモ、奥に洗礼堂、右がカンポサントだ。
ドゥオーモ広場
階段を下りて外に出たところ、ドゥオーモ広場を一枚の写真に収めることができた。左から洗礼堂、真中がドゥオーモ、右が斜塔だ。
ドゥオーモ広場
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