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イタリア17 フィレンツェのドゥオーモ編
フィレンツェの中心、ドゥオーモ広場。 2つ前のページ の写真で位置関係をご確認ください。
前: 洗礼堂
左奥: ドゥオーモ
右奥: 鐘楼
鐘楼を下りてから、いよいよドゥオーモの見学だ。
公式ホームページ を参考に、ドゥオーモの建設に関する時系列をまとめてみた。 WIKIPEDIA と年号が異なる部分が多いので若干不安である。これによると、ドゥオーモ着工からファサード完成までに要した時間は約600年。気が遠くなるような年月だ。何をもって建物完成としたらよいのか、考えてしまった。
1296年9月8日 ドゥオーモの建築が開始される。 1418年8月20日 クーポラ(丸屋根)のコンペティションが開催される。 1420年8月7日 コンペ優勝のブルネッレスキの案に従い、クーポラの工事が開始される。 1436年8月30日 クーポラが完成する。 1436年12月31日 ランターン(クーポラの尖端)もブルネレスキの案が採用される。 1445年 ランターンの最初の大理石が設置される。 1461年4月23日 ランターンが完成する。 1587年 ファサード(正面)の撤去。 1866年 ファサードのコンペでファブリスが優勝する。 1871年6月24日 ファサードの工事が開始される。 1887年5月12日 ファサードが完成する。
ドゥオーモの中に入る前に、外を一周してみたい。WIKIPEDIAによると、全長153m、最大幅90m、高さ107m。石積み建築のドームとしては世界最大とのことだ。したがって歩いて一周すると、それなりに時間がかかる。
正面入口の扉 正面上部
ドゥオーモの正面は西を向いている。これはピサのドゥオーモも同様である。信者は西にある入口から中に入り、東にある祭壇の方に歩いていく。キリスト教では東はイエス・キリストを象徴する方角とのことである。
正面をファサードという。白とピンクを基調とした大理石で作られたファサードは実に美しい。しかし、この正面入口と向合せに洗礼堂が建っているので十分なスペースが取れず、正面からではカメラに収まらない。やむをえず洗礼堂の脇から撮った写真が下の2枚だ。バックが青空でないのは非常に残念である。
北側から 南側から
下の写真は、正面脇からクーポラの方を向いて撮ったものだ。かなり距離があることがお分かりいただけるであろうか。写っている屋根はクーポラの一番大きなものではなく、北側の付属する屋根である。
北側
下の写真は東側から撮ったものだ。道路からだと、クーポラは見上げるような高さである。大きい屋根の南北に付属する屋根があり、脇に出っ張っているので、ドゥオーモを上から見ると十字架の形をしているのが分かる。
東から
下の写真は、鐘楼の脇から撮ったものだ。鐘楼は、ドゥオーモの南側である。
南側
さて、それでは内部に入ってみたい。今回の旅行では、ドゥオーモ内部は写真が許可されていることが多かった。他の観光客もフラッシュを光らせて写真を撮っていたのは心強い限りである。ただ、内部に展示されている芸術品は遠慮した。
内部
クーポラの天井にはフレスコ画で「最後の審判」が描かれている。ヴァザーリとズッカーリによって1572年から79年にかけて描かれたものだ。下からではいまいち分かりにくい。それほど高いところに描かれているということだ。
フレスコ画「最後の審判」
クーポラには階段があり、屋根を登ることができる。詳細は次のページにて。
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