このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

イタリア25 ヴァティカン博物館編

 2010年11月17日(水)。
 フィレンツェを後に、ローマに向かった。フィレンツェ発10時10分、ローマ着11時45分の列車である。車窓からのトスカーナの雰囲気は美しかった。

 ローマ駅でローマパスを買うのに手間取り、ホテルにチェックインしたのは12時半を回っていたと記憶している。荷物を置いてすぐに出掛けた。行先は ヴァティカン博物館 である。我々の泊まったホテル「マスカンニ」は地下鉄レプブリカ駅そばであり、そこからオッタヴィアーノ駅までは5駅である。オッタヴィアーノ駅からは徒歩10分ほどで博物館の入口に着いた。

博物館入口

 我々が向かったのは、まず食堂である。フィレンツェのホテルで朝食を取ってから、何も食べていなかった。ハンバーガーを食べたのは14時頃であった。

 腹ごしらえをしてから見学開始である。
 ヴァティカン博物館の、順路は分かりにくかった。たぶん主要なコースは見逃していないとは思うのだけれど、るるぶによれば、おすすめ3時間コースはピオ・クレメンティーノ博物館→ラファエロの間→システィーナ礼拝堂→ピナコテカとなる。

中庭サン・ピエトロ大聖堂の屋根

中庭

 ピオ・クレメンティーノ美術館の代表作と言えば「ラオコーン」だ。ギリシア神話でアテナ女神に頃われるトロヤの神官を主題とした彫刻だそうだ。神官ラオコーンと二人の息子が蛇に巻きつかれている。1506年にローマで発掘されたものとのこと。
 なお、この像は「 テルマエ・ロマエ第3巻 」のモデルにもなっている。

ラオコーン

 ここは地図の間である。イタリアは写真におおらかなようで、ここでは大勢の観光客が写真を撮っていた。

地図の間

 この先を左に曲がったところが、ラファエロの間である。代表作が、「 アテネの学堂 」だ。1508年から11年にかけての作品だ。

 そして、その先にあるのがシスティナ礼拝堂である。ここでは写真の撮影が禁止されているだけでなく、話し声も注意される。したがって、人が多い割には静かである。ここの代表作と言えば、「 最後の審判 」だ。ミケランジェロによって1536年から41年にによって描かれた作品である。その迫力は想像以上であった。
 周囲の天井画と壁画も素晴らしい。幸いにして椅子に座ることができたので、腰を掛けて上を見上げた。キリスト教の知識があれば、もっと楽しめたに違いない。

 そのあとで絵画館のピナコテカを見学して、出口から外に出ると、すっかり暗くなっていた。14時から3時間以上かかったことになる。絵画に興味のある人であれば、一日では全然足りないに違いない。

 
出口

 余談だが、この日が今回の行程で一番天気の良い日であった。雨の降らなかった貴重な一日を美術館見学に充ててしまったのは、今となっては複雑な気分だ。


 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください