このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

タイ−22 モンスーン編


  モンスーン とは、アラビア語に由来し、本来は季節風を意味する言葉であるが、インドや東南アジアでは雨季そのものを意味する言葉となっている。今回の旅行では、はからずもその威力を実感することとなった。

 2011年8月18日(木)。この日は特に予定なく、ビーチとプールで過ごすはずであった。夜行便で眠りが浅かったためか、8時過ぎまでぐっすりと寝ることができた。日本時間では10時である。
 起きてみると、案の定雨が降っていた。雨季なので仕方がない。コテージ風の部屋から、傘を差してホテル内のレストランまで歩いて行った。他の観光客も諦め顔で朝食を取っていた。我々も特にやることもないので、のんびりと朝食を取った。

 朝食を食べ終わったので、傘を差してショッピングセンターまで15分ほど歩いていって時間をつぶし、雨が止んだら戻ってくることにしようと思った。まず外の様子をチェックしようと思って、道路に出て驚いた。

 道路は運河と化していた。

 濁った泥水が歩道を越えて、店の中にまで入り込んでいる。車道は川のようだ。それをものともせずに、車とオートバイが走っていく。車が走ると水が溢れ、僕の足首あたりまで泥水に浸かる。水は意外に温かかった。

 これでは歩道を渡ることもできず、タクシーにも乗れない。フロントの女性スタッフに、プーケットでは雨が降ったらいつもこんな感じなのか尋ねてみたところ、彼女はこう答えた。

 「I have never seen.(見たことないわね。)

 どうやらタイ人もびっくり、といったレベルの豪雨に遭遇したようだ。ホテル内の待機を余儀なくされた。下の写真は、ホテルの前の道路(タウィーオン・ロード)である。インスタントカメラの貴重な27枚の内、1枚を費やした。

ホテルの前の道路

携帯

 午後になったら小降りになった。どこかのレストランでビールでも飲んで時間を潰すか、と思ったのだが、冠水していて店が開いていない。やむを得ずホテル内のレストランで昼食をとることにした。その際に撮ったパトン・ビーチの写真がこれだ。さすがに誰も海に入っていなかった。ビーチのパラソルはすべて片付けられていた。

大荒れのパトン・ビーチ

 ビールを飲んでデッキチェアでまどろむはずが、部屋のベッドで昼寝することになってしまった。

 夕方にはなんとか雨が上がり、道路の水も無くなった。排水がいいのか悪いのか、よく分からない。19時にタクシーに乗って食事に出掛けた。3食ホテルというのも覚悟していただけに、気分転換が出来たのはよかった。

 翌日の天気予報も、雨。明日こそは晴れてほしいと祈りつつ、眠りに就いた。


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