このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

中国(上海・蘇州・無錫)−9 蘇州の四大名園編

 蘇州の歴史は古い。なにしろ紀元前514年に呉王闔閭(こうりょ)が周囲25kmの城壁を築いて都としたことに始まる。ちなみに、この呉王闔閭は、越王勾践に敗れる。父の仇を討つため、闔閭の息子夫差はいつも薪の上に寝て身を苦しめたという。その後夫差は勾践を会稽山で破る。今度は勾践がいつか会稽の恥をすすごうと、苦い肝を嘗めたという。結局最後は勾践が勝利を収めた。この故事にちなんだ言葉が臥薪嘗胆である。 その後も蘇州は栄え、元の時代にはマルコ・ポーロもここを訪れており、その美しさを絶賛している。

 ここで、中国歴代王朝の歌をご紹介したい。この後、清代や明代という言葉が出てくるが、それを理解する一助になるはずだ。メロディは「もしもしかめよ」である。さあ歌おう!!声高らかに!!

中国歴代王朝の歌
殷 周 秦 漢 三国 晋
南北 隋 唐 五代 宋
南宋 元 明 清 中華
中華人民共和国

 これは大学受験のときに参考書「受験の世界史」に載っていたものと記憶している。春秋戦国時代がないではないか、というようなツッコミはとりあえず無視させていただきます。ちなみに臥薪嘗胆のエピソードはその春秋の時代です。



 それでは、ここで蘇州の四大名園をご紹介したい。蘇州の四大名園とは、滄浪亭(宋代)・獅子林(元代)・拙政園(明代)・留園(清代)のことを指し、これらの庭園は世界遺産にも登録されている。
 
 ここで一言断っておきたい。何枚か写真を掲載したが、どれも世界遺産らしさが全然感じられない。我ながら写真のセンスは無いと思う。名園の評価を不当に貶めたのではないか、と心配になる。ちなみに写真の掲載順は、前ページでご紹介したように僕が回った順である。



< 滄浪亭 >
 滄浪亭は宋代に作られたもので、蘇州に現存する最古の庭園である。ここは、正直に言って、どこが世界遺産なのか、いまいちよく分からなかった。

 入口建物名不明
ご存知の方教えてください。



< 留園 >
 留園は清代に造られたもので、この中では一番新しい。僕に美的センスはまるでないが、ここが一番きれいだと思う。

これも建物名不明冠雲峰
高さ6.5メートル、重さ5トンの巨石
「太湖石の王」と称される。



< 獅子林 >
 獅子林は元代の建設である。園内の至るところに太湖石が置かれている。太湖石でできた築山は迷路のようになっている。そこで、「虚は実、実は虚。」と言われている。トンネルのような場所も有るので写真で撮ったものの、インスタントカメラにはフラッシュが付いていなかった。ここにご紹介できないのが残念である。面白さという点では、ここが一番である。ここは世界遺産の価値が十分にあると思う。

至るところ太湖石が置かれている。真趣亭から撮ったものと記憶している。



< 拙政園 >
 拙政園は明代の建築である。庭園内の池はハスで埋め尽くされている。面積は5ヘクタールで、ここが一番広い。ちなみにこのときは次の北寺塔の閉門時間が気になっていたため、あまりここも記憶が無い。

どちらかが遠香堂である。



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