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台湾−23 総統府編
総統府は月曜日から金曜日の午前中に内部を見学することが出来る。前回行ったときは、日程の都合上、総統府を見学することが出来なかった。今回は帰国が月曜日の午後便だったため、午前中に見学することが出来る。帰国の日の午前中も観光できるのが台湾のいいところである。3日目の午前中は総統府に行くと事前に決めていた。
2002年10月13日。参観開始の9時に間に合うよう8時30分にはホテルを出て、総統府に向かう。参観希望者は中正紀念堂や二二八和平公園とは反対側の博愛路側(すなわち裏口)に集合する。ちなみに予約は不要である。
博愛路側から見た総統府
集合場所は写真の左
僕が行ったら、既に何人も参観希望者が集まっていた。僕が列に並ぶと、係員がやってきて、パスポートの提示を求められた。
総統府では、それぞれの言葉を話すガイドさんが案内してくれる。日本語ガイドは、日本語教育を受けた世代と推測されるかなり年配の方であった。日本人観光客は他に5〜6人いたと記憶している。総統府は上から見ると「日」という形をしており、この1階部分だけを1時間くらいかけて見学することが出来る。
まことに残念だが、総統府内部は写真撮影禁止であった。確かに何らかの国家機密が偶然に写ってしまうこともゼロではないので、やむをえまい。実際に中庭を見学していたところ、ガイドさんが3階を指差し、
「あの窓が総統の執務室です。今電灯が点いているので、陳総統は執務されています。」
という説明があった。日本も含め、国家主席とこれほどの近距離に接近したのは生まれて初めてである。残念ながら陳総統のお姿を拝見することは出来なかった。
内部には歴代日本総督の写真が展示されていた。韓国で日本総督の写真を展示するとは考えにくい。台湾の親日ぶりが見て取れる。
歴任総統文物展という部屋では台湾の歴代総統の写真や記念品が展示されている。歴代台湾総統をここで確認しておきたい。僕は二代総統が蒋経国だと勘違いしていた。
台湾歴代総統 初代 蒋介石 1948〜1975 二代 厳家淦 1975〜1978 三代 蒋経国 1978〜1988 四代 李登輝 1988〜2000 現職 陳水扁 2000〜
僕が見学したのは10月13日だったが、ガイドさんがこの部屋でこのようなことを言っていた。
「この写真に写っているのは蒋介石総統夫人の宋美齢です。ニューヨークでまだ生きています。長生きですね。」
帰国後の2002年10月23日、宋美齢はニューヨークで逝去した。享年は106歳とのことだが、生まれた年に諸説あるようだ。はっきりしているのは、1927年に蒋介石と結婚し、43年にはカイロ会談に通訳として参加、台湾に移ってからは初代総統夫人として過ごし、蒋介石亡き後の晩年はニューヨークで暮らしたということだ。
総統府の見学が終了したのは10時前であった。それからホテルに引き返し、チェックアウトをしてからリムジンバスで空港に向かった。13時に出発の便には余裕で間に合った。
中央塔と正面玄関
重慶南路から見た総統府
今回の旅行は2泊3日だったが、やはり忙しすぎる。もっと時間を取ってゆっくりと来たいところだ。
まだ台北に行っていないところも残っているし、台南や高雄にももう5年以上行っていない。台中や花蓮にはまだ行ったことが無い。僕の台湾旅行はまだまだ続きそうである。
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