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韓国−4 汝矣島公園編


 2003年末のこと。JALのホームページにアクセスした僕は、残ったマイレージを商品券に換えようと思っていた。2003年後半は何かと忙しく、旅行する間がなかったのだ。それでも未練がましく「特典航空券との引き換え」を見たところ、2003年中に飛行機を予約しておけば良いことが分かった。その時点で慌ててカレンダーを見たところ、1〜3月の3連休は1月10〜12日しかない。台北には行ったばかりだったので、ソウルに行くことにした。

 僕は1999年に3回も韓国出張の機会があったが、それ以来行っていなかったので実に5年ぶりである。過去の出張ではもちろん観光する時間など全然なく、南大門すら見た記憶がない。今回は2泊3日ということでそれほど時間はないが、とりあえず初めてのソウル観光ということになる。

 2004年1月10日。僕は羽田空港に向かった。今回のフライトは以下のようなスケジュールである。出発日2週間くらい前の予約だったので、このような便しかなかったのだ。

 
1月10日(土)羽田 10時00分発金浦 12時25分着
1月12日(祝)仁川 13時10分発小松 14時50分着
小松 16時25分発羽田 17時30分着

 日本では羽田と小松、韓国では金浦と仁川であり、両方とも入出国が違う空港と言うところが我ながら渋いスケジュールだと思う。仁川→小松という便があるとは知らなかった。入国と出国ともに成田を使わなかったのは初めてである。
 


 さて、5年ぶりにソウルに着いて、まず感じたのは、「寒い。」ということだった。ソウルは新潟とほぼ同緯度である。コートの下は厚手のシャツとTシャツだったのだが、念の為持ってきたトレーナーを早速着込んだ。手袋もした。顔だけは無防備だったので、耳が痛くなった。それほど寒いのだ。耳の隠れる帽子がお薦めである。

 金浦空港からは地下鉄が出ており、30分ほどで汝矣島駅に着く。汝矣島は漢江に浮かぶ中州である。駅から徒歩5分ほどの汝矣島公園にあるのが世宗大王の銅像である。
 世宗(1397〜1450)は李氏朝鮮の第4代の王である。世宗の最大の業績は、1446年にハングルを制定したことである。それ以前は書き言葉は漢文であり、朝鮮民族ははじめて固有の文字を持つこととなった。韓国史上最高の名君であり、10000ウォン札の肖像画にもなっている。

世宗大王像


 

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