このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

韓国−17 食事編(その2)

  今回のソウル旅行では、当社ソウル駐在員と食事をご一緒させていただいた。プライベートな旅行にもかかわらずアテンドしていただいた先輩に感謝する次第である。

 さて、初日の晩は、駐在員と僕のほかに、駐在員と一緒の学校でハングルを勉強しているというAさんも交えた3人で食事をすることとなった。やはり韓国に来たら焼肉ということで、焼肉屋の前で19時に待ち合わせとなった。駐在員と僕がやや早目に焼肉屋に着いたところ、無情なことに焼肉屋は改装中で営業していなかった。仕方がないので、店の中にも入れずに焼肉屋の前のバス停でAさんを待つことにした。
 皆様は、冬の夜のソウルがどれほど寒いか、お分かりいただけるであろうか。その日の僕は、Tシャツの上に厚手のシャツ、トレーナー、その上にコートという格好で、寒さ対策で手袋もしていた。そのような重装備でも耐えられない寒さである。都会育ちのために寒さに弱い僕は足踏みをして体を温め、「そんなに寒い?」と駐在員に心配された。彼は体質がソウル仕様に変化しているに違いない。
 待つこと10分、やっとAさんが現れ、焼肉屋が閉まっていることにショックを受けていた。駐在員とAさんが話し合いを始めたが、僕は黙って聞いていたが、「お願いだからどこかの店に入ってほしい。」と心の中で願っていた。「それでは、10分ほど歩きますが、僕の家のそばにある焼肉屋に行きましょう。」と駐在員の友達より提案があり、寒空の中を歩くこととなった。焼肉屋は二村駅のそばにあった。

 さて、韓国の焼肉の特色は、まず第一に小皿が多いことである。「えっ、こんなに頼んでいないのに。」と言いたくなるくらいたくさん小皿が出てくる。肉が出てくる前に小皿だけで満腹になりかねない種類と量である。
 小皿をつまみつつビールを飲むと、肉が出てくる。やはり、本場の肉は大きさが違う。ステーキにも使えそうなサイズである。やや焼けたところで、おばちゃんが鋏で肉を切ってくれる。肉を鋏で切る、というのは日本の焼肉屋ではそれほど見掛けない光景である。写真の肉が美味しかったのはもちろんのこと、タレに漬かった肉も美味であった。また、ここには写っていないが、肉を巻く葉の種類も豊富であり、ソウルの焼肉はいろいろな味が楽しめる。

小皿の多さに注目肉は鋏で切ってくれる。



 2日目の夜は、海産物ということでタコしゃぶを食べに行った。タコしゃぶを注文すると、おばちゃんがいけすの中からタコを手で取り出す。そして、生きて動いているタコを鍋の中に入れる。これぞ真のゆでダコである。熱さのためにもがき苦しむタコもいずれ動かなくなり、頃合を見ておばちゃんが鋏でタコを切ってくれる。韓国は何でも鋏で切るのだろうか。

タコしゃぶタコも鋏で切ってくれる。



 今回のソウル旅行記は、これで終了である。たった2泊3日だったけれど、思ったより充実した旅行であった。ただ、今回は5古宮に絞ったために、東大門と南大門を見ることが出来なかった。板門店ツアーにも、ぜひ行ってみたい。なるべく早い内に、また韓国に行きたいと思う。


 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください