このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

8. 石ノ森章太郎の世界  



 前ページに引き続き、いしのまきマンガロードをご紹介したい。


ロボコン
仙石線石巻駅
宮城県石巻市

 ロボコンが石ノ森章太郎原作だとは不勉強なことに知らなかった。どれだけ頑張っても最後は0点になってしまうロボコン。「がんばれロボコン」という番組名は実に素晴らしく、ロボコンは応援したくなるキャラであった。ちなみにあなたにとってロビンとは、ロボコンのロビンちゃんだろうか、それともキン肉マンのロビン・マスクだろうか?


仮面ライダー

 この下に掲載している石ノ森萬画館で、仮面ライダーシリーズの変身シーンをまとめたものが上映されていた。それを見ていたところ、脇に親子連れがやってきた。すると小学生くらいの男の子が、「これはBLACKだ。」、「これはシンだ。」などと変身する前から次々と当てていった。それには周囲の人も感心していた。彼は将来有望である。いい仮面ライダーオタクに育つことを願ってやまない。


 
ゴレンジャーのベンチ

 ゴレンジャーがモニュメントではなくベンチになった、というのはモニュメントを5つ作成すると費用がかかるから、というコスト意識が働いたためと推測される。しかし、せめて色くらい付けてあげてもよいのではないだろうか。5人組ヒーローものの元祖にはやはり敬意を表すべきだと思うのだ。
 それにしても1人のヒーローである「仮面ライダー」シリーズと5人組ヒーローの「ゴレンジャー」シリーズの両方の原作が石ノ森章太郎というのは特筆に値する。両シリーズのキャラクターグッズの売上累計は天文学的な数字になるのではないだろうか。



石ノ森萬画館コインロッカー

  石ノ森萬画館 は3階建てになっている。1階がキャラクターグッズ店、2階が展示場、3階は閲覧室と会議室である。中に入ると、サイボーグ009のコスチュームに扮したお姉さんが迎えてくれる。ツーショットの写真を撮らせてほしいとお願いしようかと思ったが、さすがにその勇気は出なかった。
 ちなみにアニメキャラに変装して石ノ森萬画館に行くと、記念撮影をして証明書を発行してもらうことができ、かつその証明書は館内に展示される。つまり自分のコスプレを皆さんに見ていただけるのだ。ここで僕は疑問に思うのだが、皆さんどこで着替えるのだろうか?仙石線の中から既に着込んでいるのだろうか?もしそうだとしたら、その勇気は賞賛に値する。僕が行った日にコスプレをしている客は残念ながらいなかった。ちなみに観客はやはり子供中心であり、30代の男性一人という観客は見当たらなかった。
 
 メインの2階に行くと、石ノ森章太郎の作品数の多さに驚く。上記の作品以外にも、「ホテル」や「日本経済入門」のような大人向けの漫画や、「人造人間キカイダー」などのヒーローものや時代劇なども有った。伝説のアパート「トキワ荘」のミニチュアなども展示されていた。サイボーグ002の背中に乗ってニューヨークの上空を飛ぶ、というコーナーや仮面ライダーのサイクロン号に乗ることができるコーナーもあるが、30を過ぎて002の背中に乗るのもいかがなものか、と思い遠慮した。勇気有る方はどうぞ。
 3階の閲覧室では無料で石ノ森作品に限らず、いろいろな漫画を読むことができる。もちろん子供が中心だが、真剣に漫画を読んでいるお父さんも何人かいた。石ノ森章太郎の世界は、大人も十分に満足できる。もう少し大人向けコーナーを増やしてほしい、と思った。


 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください