このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

名曲−2. 月の沙漠  


 
< 月の沙漠 >
 1923(大正12)年、加藤まさをは千葉県の御宿の海岸ををイメージしてこの詩を書き上げた。御宿を気に入った彼は、後年御宿に引越し、晩年を過ごした。彼の墓も御宿に有る。

月の沙漠

加藤まさを 作詞
佐々木すぐる 作曲

月の沙漠を はるばると
旅のらくだが 行きました
金と銀との くらおいて
二つならんで 行きました

金のくらには 銀のかめ
銀のくらには 金のかめ
二つのかめは それぞれに
ひもでむすんで ありました

先のくらには 王子さま
あとのくらには お姫さま
乗った二人は おそろいの
白い上衣を 着てました

広い沙漠を ひとすじに
二人はどこへ 行くのでしょう
おぼろにけぶる 月の夜を
対のらくだは とぼとぼと

沙丘を越えて 行きました
だまって越えて 行きました

月の沙漠像
外房線 御宿駅
千葉県 夷隅郡御宿町

 この月の沙漠像のすぐ隣に月の沙漠記念館がある。関係者の方は気を悪くするかもしれないが、これほど見所の無い記念館は初めてだ。日本三大がっかり記念館にノミネートされてしかるべきであろう。400円で損した気分になるのだから、その規模がご理解いただけると思う。あまりにも陳列品が少ない。入場券だけでなく、せめてパンフレットくらい配ってくれてもよさそうなものだ。ちなみに、その入場券に歌詞は書かれていない。やる気があるのか、理解に苦しむところだ。


< 日西墨記念塔 >
 月の沙漠とは全然関係無いが、御宿にはもう一つ見所がある。
 1609年、スペイン人ドン・ロドリゴは、当時支配していたフィリピンからメキシコに向かう途中、御宿沖で座礁してしまう。座礁に気づいた御宿の漁民たちは総出で救助にあたった。乗員373人中、56人は遭難してしまったが、317人は無事に救助された。翌年徳川家康の指示で船が作り直され、乗員たちは無事にメキシコのアカプルコに着くことが出来た。その出来事を記念し、アカプルコと御宿は姉妹都市となっている。

日西墨記念塔

ロドリゴ船長が救助されたという海岸

メキシカンな雰囲気


 

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