このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

23. 世に棲む日日(その1) 年表編  


 「世に棲む日日」は次のような一文で始まる。

 長州の人間のことを書きたいと思う。
 
 倒幕の原動力となった長州藩。その中でも思想家吉田松陰と、革命家高杉晋作がこの物語の主人公である。ここで、二人の一生を確認しておきたい。二人の人生はあまりにも短い。

吉田松陰関連事項高杉晋作関連事項
1830
天保元
誕生。
1839
天保10
誕生。
1854
安政元
下田で密航を企てるが失敗。
1856
安政3
松下村塾を受け継ぐ。
1857
安政4
松下村塾に入学。
1859
安政6
10月27日 江戸伝馬町獄にて刑死。
1862
文久2
上海留学。
帰国後、12月に御殿山英国大使館焼き討ち。
1863
文久3
世田谷に改葬。(現松陰神社)奇兵隊を結成。
八月十八日の政変。
1864
元治元
7月 禁門の変
12月 功山寺で挙兵
1866
慶応2
6月 第二次長州征伐
1867
慶応3
4月13日 病没



< 萩往還公園 >
 萩市から旭村に抜ける萩有料道路の料金所脇に、萩往還公園という道の駅がある。そこに長州藩士の像が立っている。

左 : 高杉晋作
中 : 吉田松陰
右 : 久坂玄瑞

山口県萩市
山陰本線東萩駅 自転車30分

左 : 山県有朋
中 : 木戸孝允
右 : 伊藤博文

 東萩駅前で、僕はレンタサイクルを借り、市街地にある史跡を見て回った。萩往還公園は市街地の地図には載っていない。そこで、自転車でどれだけ時間が掛かるか、観光案内所のお姉さんに聞いたところ、「20分くらいです。」とのこと。そのくらいなら行ってみるか、と思い、自転車で公園に向かった。確かに20分を若干越える程度だった。でも、ずっと急な上り坂だとは、お姉さんは言ってくれなかった。きっと、「あんな急坂を自転車で行くなんてバカな人ね。適当に答えておこうかしら。」なんて思っていたに違いない。

 ちなみにその日の僕の格好は、出張ついでだったために、普通のワイシャツにネクタイ無し、それにスーツのズボン、普通の革靴。ママチャリの籠には普段仕事で使用しているカバン。その格好で汗だくになって自転車で急坂を登る姿は、きっと変態に思われたに違いない。萩駅から公園まで、自転車は1台も見掛けなかった。萩往還公園に着いたら、銅像には見向きもせず、自動販売機でまずスポーツドリンクを買って一気に飲み干した。もちろん駐車場に自転車は1台も無かった。帰りはペダルを踏む必要性は一切ないが、そのかわりブレーキを掛けながらでないと、スピードが出過ぎてしまう。ブレーキの効きの悪いママチャリだったため、相当なスリリングを楽しむことができた。

 萩をレンタサイクルで観光する方。萩往還公園は避けたほうが無難です。タクシーか、バス(路線バスが有るかは不明)で行くべきだと思います。

 

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