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23. 世に棲む日日(その1) 年表編
「世に棲む日日」は次のような一文で始まる。
長州の人間のことを書きたいと思う。
倒幕の原動力となった長州藩。その中でも思想家吉田松陰と、革命家高杉晋作がこの物語の主人公である。ここで、二人の一生を確認しておきたい。二人の人生はあまりにも短い。
年 吉田松陰関連事項 高杉晋作関連事項 1830
天保元誕生。 − 1839
天保10− 誕生。 1854
安政元下田で密航を企てるが失敗。 − 1856
安政3松下村塾を受け継ぐ。 − 1857
安政4− 松下村塾に入学。 1859
安政610月27日 江戸伝馬町獄にて刑死。 − 1862
文久2− 上海留学。
帰国後、12月に御殿山英国大使館焼き討ち。1863
文久3世田谷に改葬。(現松陰神社) 奇兵隊を結成。
八月十八日の政変。1864
元治元− 7月 禁門の変
12月 功山寺で挙兵1866
慶応2− 6月 第二次長州征伐 1867
慶応3− 4月13日 病没
< 萩往還公園 >
萩市から旭村に抜ける萩有料道路の料金所脇に、萩往還公園という道の駅がある。そこに長州藩士の像が立っている。
左 : 高杉晋作
中 : 吉田松陰
右 : 久坂玄瑞
山口県萩市
山陰本線東萩駅 自転車30分
左 : 山県有朋
中 : 木戸孝允
右 : 伊藤博文
東萩駅前で、僕はレンタサイクルを借り、市街地にある史跡を見て回った。萩往還公園は市街地の地図には載っていない。そこで、自転車でどれだけ時間が掛かるか、観光案内所のお姉さんに聞いたところ、「20分くらいです。」とのこと。そのくらいなら行ってみるか、と思い、自転車で公園に向かった。確かに20分を若干越える程度だった。でも、ずっと急な上り坂だとは、お姉さんは言ってくれなかった。きっと、「あんな急坂を自転車で行くなんてバカな人ね。適当に答えておこうかしら。」なんて思っていたに違いない。
ちなみにその日の僕の格好は、出張ついでだったために、普通のワイシャツにネクタイ無し、それにスーツのズボン、普通の革靴。ママチャリの籠には普段仕事で使用しているカバン。その格好で汗だくになって自転車で急坂を登る姿は、きっと変態に思われたに違いない。萩駅から公園まで、自転車は1台も見掛けなかった。萩往還公園に着いたら、銅像には見向きもせず、自動販売機でまずスポーツドリンクを買って一気に飲み干した。もちろん駐車場に自転車は1台も無かった。帰りはペダルを踏む必要性は一切ないが、そのかわりブレーキを掛けながらでないと、スピードが出過ぎてしまう。ブレーキの効きの悪いママチャリだったため、相当なスリリングを楽しむことができた。
萩をレンタサイクルで観光する方。萩往還公園は避けたほうが無難です。タクシーか、バス(路線バスが有るかは不明)で行くべきだと思います。
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