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15. 欽ちゃんに関する考察
ジャニーズに続き、欽ちゃんについても考察してみたい。
まず下の表をご覧いただきたい。82年から84年にかけて、僕は以下のようなTVライフを送っていた。
曜日 19:30 20:00 21:00 月 100人に聞きました 歌のトップテン 欽ドン!良い子悪い子普通の子 火 ? ? ? 水 連想ゲーム ? 欽ちゃんのどこまでやるの 木 ? ? ザ・ベストテン 金 カックラキン大放送 太陽にほえろ 欽ちゃんの週刊欽曜日 土 クイズダービー 8時だヨ!全員集合 (スクール☆ウォーズ) 日 ヒントでピント ? ?
「?」の時間にはおそらくナイターを観ていたに違いない。また、10月の木曜日はもちろんウルトラクイズである。
さて、ここで特筆すべきは欽ちゃんの占めるシェアである。週に3時間を欽ちゃんに費やしていたことになる。それぞれの番組のコーナーまで覚えているくらい印象は強烈である。
欽ドン :
良い子悪い子普通の子=長江健次・山口良一・西山浩司 (フックン・ツックン・オックンという3人もいた)
良い妻悪い妻普通の妻=中原理恵の一人三役(後に志穂美悦子)
良い先生悪い先生普通の先生=宮田恭男・柳葉敏郎・武野功(?)
良いOL悪いOL普通のOL=松居直美・生田悦子・小柳みゆき(よせなべトリオ:代表曲「大きな恋の物語」)
さらにコーナーは忘れたが遠藤由美子(ソフトクリームのメンバーということまで知っている方はかなりマニアック)など欽どこ :
真屋順子・見栄晴・わらべ(高部知子・倉沢淳美・高橋真美)
クロコとグレコ(関根勤と小堺一機)、
斎藤清六、叶和貴子
「めだかの兄妹」、「もしも明日が」、「時計を止めて」
− 欽曜日 :
ちなみショー(佐藤B作と風見慎吾)
欽ちゃんバンド(小西博之、清水善三、清水由貴子)。
コニタンと清水由貴子のデュエット「銀座の雨の物語」
コント55号は、役割分担が明確である。欽ちゃん=ツッコミ、二郎さん=ボケと誰が見ても分かる。ただ、欽ちゃんのツッコミが他の漫才と違う点がある。それは、欽ちゃんも異常者ということだ。普通の漫才ではボケが異常者になって面白いことをいい、ツッコミが正常者の観点からそれを指摘する。(多分表現が不適と思うがお許しください。)例えば爆笑問題は太田がボケたことを言って笑わすと、田中が「そんなわけねえだろ。」と言って突っ込む。古い例では、ビートたけしが毒舌で笑わせて、ビートきよしが「よしなさい。」と言って突っ込む。ところが、欽ちゃんは違う。ボケの二郎さんも異常だが、ツッコミの欽ちゃんも異常である。たまに二郎さんが慌てたりすると、欽ちゃんはフォローせずにますます突っ込む。アドリブも交えてひたすらツッコミを繰り返す。
欽ちゃんは素人にもツッコミを入れる。だから欽ちゃんは素人を起用した番組を作れるのである。対称的にドリフは脚本からしっかり作ったコントしか出来ない。したがって、彼らはコントや役者は出来るけれど、素人参加番組やトーク番組は苦手だ。
欽ちゃんとドリフのどちらが上、などと評価する気は毛頭ない。両者を超えるような、万人が楽しめるようなバラエティ番組はもう出ないのだろうか。
< 追記 >
2003年6月8日(日)。
本日、「決定!日本のベスト20」という番組で、イモ欽トリオが20年ぶりに一夜限りの再結成をし、「ハイスクール・ララバイ」を熱唱した。歌い終わった西山浩司の目には涙が光っており、僕ももらい泣きしそうになった。フルコーラスで無かったのは残念だ。これで振り付けはバッチリだが、問題は音程だ。過去に何度か痛い目に遭っていることを付記しておきたい。
さて、番組のMCで、意外な事実が判明した。
① 当初案では山口良一がフツオ、西山浩司がヨシオ、中原理恵がワルオだったらしい。欽ちゃんのヒラメキでお馴染みの構成になった。
② イモ欽トリオは歌が無かったため、コンサートをやったことがない。(虎羽注:イモ欽トリオの2曲目は「ティアドロップ探偵団」であり、そこそこヒットした。この歌で長江健次がイモ欽トリオを抜ける。代わりに後藤君という少年が入った記憶があり、レコードも出したと思うのだが、曲名までは覚えていない。)
③ 「ザ・ベストテン」で9999点(満点)を出したのは、最初が西城秀樹の「ヤングマン」で、2番目がイモ欽トリオの「ハイスクールララバイ」である。
今日は勉強になりました。
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