このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


3. スクール☆ウォーズ
  テレビはよく観ていたほうだと思うのだが、なぜか連ドラはほとんど観たことが無い。僕の人生において、「スクール☆ウォーズ」、「スクール☆ウォーズ2」、「同・級・生」のたった3本である。しかも後者2本はなんとなく満足できず、したがって僕が生涯で満足した連ドラは「スクール☆ウォーズ」ただ一作である。そのかわり、僕の人生に多大な影響を与えている。賢明な読者はお気付きだとおもうが、ホームページの文章は冒頭のナレーションを参考にしている。

  ストーリーを思い出してみたい。まず第1部は荒れ狂う川浜高校に滝沢賢治先生が赴任し、ツッパリの水原を更生させるまでであろう。ドラマに初出場したときの水原の格好はすごかった。アロハシャツにサングラス、エナメルの靴でどうみてもチンピラである。しかもナイフでラグビーボールを切り裂いて一言、「俺はこの学校がにくい。」と滝沢先生に向かって言い放つ。さすがに設定が行き過ぎだろう、と僕は当時中学生ながらに思った。ことごとく反抗した水原だが、滝沢先生と殴り合いの上に、最後は一緒に風呂に入って和解する。当時はツッパリが流行っていた時代であった。校内暴力という言葉があった。T.C.R.横浜銀蝿R.S.のツッパリハイスクールロックンロールが売れ、積み木くずしが流行り、数年後にはスケバン刑事やビーバップハイスクールが流行った。当時、男子のズボンは太く、女子のスカートは長かった。

  第2部は大木大介イソップに尽きる。大木大介役の松村勇基を観ると、今でもどうしてもスクール・ウォーズを思い出してしまう。ちなみにイソップ役の俳優(高野浩和)はその後見ていないが、どうしたのだろうか。シングルを発売したのは記憶に残っているが、歌を実際に聞けなかったのは心残りである。このドラマはやはりここが一番面白かった。大介が意地悪な教頭先生に謝るかわりにイソップの懸垂3回を要求したが、結局2回でイソップが力尽きてしまうシーン。光男(宮田恭男)と謎の美少女圭子(伊藤かずえ)の恋愛シーン。自分が脳腫瘍に冒されていると知ったイソップが先生に人の生死の意義を問うシーンなど、見所が盛りだくさんである。そのなかで、僕が一番好きなのは宿敵相模一高に109−0で敗れるシーンである。負けても全然悔しがらず、へらへら笑っている生徒に対し、先生の怒りが爆発する。「おまえら悔しくないのか!おまえらゼロか!」泣きながら生徒を殴る先生の姿に、心から感動した。当時僕は弱小バレー部のキャプテンだったが、それは顧問の先生に見放されるくらい弱い部であった。このドラマを見て、いつしか負け癖がついてしまっていた自分に気づいた。単純かもしれないが、このシーン以後練習に身が入るようになり、何とか中学校最後の平塚市内大会を勝ち抜くことが出来たのもいい思い出である。

  イソップの死後はやはりどうしてもテンションが落ちてしまった気がする。加代(岩崎良美)の死、中華料理屋の親父大三郎(梅宮辰夫)の死も記憶には残っているが、青春ドラマの割には死者が多すぎる感は否めない。最後の全国制覇のシーンで感動したのは覚えている。
  僕は今でもバレーボールを続けており、会社に入ってからはマラソンを始めた。苦しいとき、自分を燃えさせたいときに頭の中で流れる音楽は「HERO」である。

主題歌 「ヒーロー」
ちなみに、芥川隆行のナレーションをカラオケで再現してみても、誰も聞いていないので案外うけないという点は注意しておきたい。


 

  
   

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