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32. ギンギラギンにさりげなく   



2004年8月6日、うれしいニュースが報道された。

あっぱれ!マッチ名乗らず、海で少年を救助

 歌手でレーサーの近藤真彦(40)による和歌山県白浜町沖での水難救助で、救助された大阪府羽曳野市の小学2年男児(8)と家族は救助したのが近藤とは知らなかったことが6日までにわかった。

 田辺海上保安部などによると、近藤は4日午前10時35分ごろ、白浜海水浴場沖合で、「KONDOレーシングチーム」の関係者ら5人と水上バイクなどを楽しんでいたところ、ゴムボートにつかまり「助けて」と泣き叫びながら、漂流している男児を発見。水上バイクで急行し、海に飛び込んで救出した。

 近藤は、自分が男児を連れて海水浴場に向かうと大騒ぎになると思い、やや遅れて駆けつけた知人の水上バイクに男児を預けた。同日夕、同保安部が近藤による救助を把握。5日午後、連絡がついた男児の家族は、救助者が近藤だと初めて知ったという。

 近藤は「1人の子供の命を救えたことがすごくうれしい」とコメント。マッチ、あっぱれ!(夕刊フジ)
[8月6日13時9分更新]



 この記事を読んで思った。
 水上バイクで男児を救出するとは、なんと派手なのだろうか。しかも、そのあと知人に男児を預けて正体をなかなか明かさないとは、なんとさりげないのだろうか。

 まさに、「ギンギラギンにさりげなく」ではないか。ここで、歌詞を思い出して欲しい。

ギンギラギンにさりげなく そいつが俺のやり方

 マッチがこのような行動を取ったのは、何かの運命かもしれない。


 さて、僕は「あっぱれ!」という言葉を、記事のタイトルと締めとして2回も使っているのが気になる。「アッパレ!フジヤマ」はシブがき隊の歌であり、記者の記憶が錯綜してしまったのではないだろうか。ここはマッチの歌を使うべきであろう。
 僭越ながら僕の考えたタイトルをご紹介したい。

① 「マッチ、ギンギラギンにさりげなく海で少年を救助」
② 「やっぱりマッチは一番野郎! 名乗らずに海で少年を救助」
③ 「マッチにホレたぜ!乾杯 名乗らずに海で少年を救助」
④ 「マッチが大将! 名乗らずに海で少年を救助」
 

 もう一つ気になる点は、「5日午後、連絡がついた男児の家族は、救助者が近藤だと初めて知ったという。」という点である。ひょっとしたら、8歳の男児は、マッチが誰か分からなかったのではないだろうか。水上バイクに乗った親切なおじさんとしか思っていないかもしれない。
 少年よ。君を助けた人は、今のタッキーとは比較にならないくらい人気のあった、一世を風靡したアイドルだった。




 

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