このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

Travel Maker

目次
トップページ
日記
都道府県別レポート
実録!スキー場レポート
制作環境
ベストピクチャー
管理人紹介ページ

富山県






この写真を見るだけで「ああ田舎に来たなー」などと思ってしまいます。田んぼの緑と空の青が美しい・・・・
富山県は米どころ・酒どころ・豪雪地帯という北陸ならではの特徴を有しており、北は富山湾、南は険しい山々が連なっております。そ
とある場所から撮った富山湾の画像
富山湾って日本でも数少ない「蜃気楼スポット」なのはご存じでしょうか。
でも何度も富山湾に来てるけど一度も見れたことがありません。

私の人生で一度だけ蜃気楼を見れたことがありますがそれは鹿児島の指宿あたりからの大隅半島でした。蜃気楼はいつでも見られるものではないと知ったのはつい最近でした。そうなれば今のところ海側の紹介はこれで終わり。


やっぱり富山と言えば黒部峡谷がメインとなります。ここからは写真を多用して画像メインでいきます。説明文を「読む」より「見た」ほうが断然説得力があるだろう。そのくらいインパクトのある秘境度の高さでした。


富山県に前日入りした一行は黒部から少し離れた福光駅に宿をとっていた。実はこの時の行程は秦野→九頭竜湖→東尋坊→白川郷→福光という風に寄り道をしていたのである。
さすがにこの日は早めに寝ました。そして朝五時半ホテルのロビー集合!ということで早朝から豪華に北陸道で立山ICまで行き、腹ごしらえをしたあとに一般道にて立山駅へ。


立山駅には車で観光に訪れた人用の駐車場がたくさん用意されている。なんかこうゆう幸先のいい朝は一日が素晴らしい一日になりそうで嬉しい。

左の写真は立山駅に停車中の列車ですが小さく「ワンマン」と書いてある。ワンマンという言葉を知らない方は昔から都会に住んでいる若い方ではなかろうか。
ワンマン列車は、運転手が車掌の変わりと改札の変わり。そして乗り継ぎの切符販売等を全て一人でこなすというもので、地方のローカル線等はむしろワンマンが当然だったりする。確かにローカル線には無人駅が多い。本当に多い。




さて、立山駅から先は一般車両の通行が禁止されております。そのためここから黒部ダムへ行ってまた戻ってくるには往復10800円ものお金を払って次々にいろんな乗り物に乗らなくてはならない。
この10800円のせいで何度も行こうとは到底思えないが、黒部ダムに行く方法はまだある。長野県の大町から「大町アルペンライン」を通ってトロリーバスで訪れることもできる。たぶんそのほうが時間もお金も節約できると思う。


こうゆう写真を見るとなんだかワクワクしてしまう。この線路はどこまで続いてるんだろう?
地図にも載ってない謎の線路。何だかロマンチックだ(笑)
そして右の写真をご覧いただきたい。いったい何度の傾斜があるんだここ。最後の方は本当にすごいことになってます。


ケーブルカーを降りて美女平についたら次はバスに乗ることになります。このバスが一番乗っている時間が長いのでここで大半の人は寝てしまいます。でも絶景の中を走るので寝てしまうともったいない。でも疲れを取る絶好のチャンスでもあるので寝ないともったいないと考える方もいると思う。
真ん中の写真と右の写真はバスで寝ずにいられれば見ることができます。
一般人が立ち入れない場所なので、ある意味秘境度は満点に近い。


そしてバスは室堂(むろどう)に到着。10月後半だというのにあまりに寒くてあまり建物から出られなかった。
朝早いから寒いのかもしれませんがさすがの標高です。10月なのに雪が積もっている光景はなんか不思議。
秦野ではいまだに残暑が厳しい時もあるというのに。


立山の石碑ですが本当に立山の山頂に登ったわけではありません、私のようなレベルでは到底登頂できないような気がする。富士山よりずっとずっとレベルが高い山です。



どうですしょう、この景色。なかなか他では味わえない独特の渓谷美だと思います。ちょうど紅葉の時期と重なって(ちょっと早かったけど)部分的に綺麗に赤くなってました。
観光地も場所によっては行く時期を選ぶとまた違った表情を見せてくれる。この黒部周辺は他のエリアよりも標高が高いために紅葉も早い。待ちきれない方や他にも紅葉を見に行きたいけど時期が重なっている場合はここに見に来てもいいかもしれない。


室堂からはまだしばらくの道のりが待っている。ケーブルカーで美女平に着いてそこからバスに乗り睡魔と闘いながら室堂へ、その後はトロリーバス(一応鉄道扱いらしいが)に乗って立山の真下をトンネルで抜けて、その後はロープウェイで一気に下る。


そして最後は上の写真のようなケーブルカーでダムのところまで降りる。ここまで乗り換え時間を含めたりすると3時間くらいはかかります。
今回驚いたのは黒部ダムに至るまでの道のりがかなり長かったこと。そして往復10000円以上かかってしまうこと。


人工物と自然物の対比が面白い。しかしまあよくこんなところにこれだけのダムを作ったものです。
1963年の竣工以来ダムの堤の高さではいまだに日本一を誇ります。186メートルの高さらしいです。
それゆえこの黒部ダムを造るにあたって死亡した方は171人にも上ります。この素晴らしい光景・そして貯水量国内4位を誇る黒部ダム(黒四ダムとも言う)を現代に残してくれた方々に感謝です。


個人的にはここは世界遺産に登録されても過言ではないほどの完成度の高さと当時の技術の高さを象徴していると思う。私が一番驚いたのはこのダムの建設にかかわった延べ人数は1000万人を超えるんだとか。当時の人口の10人に一人は何らかの形で携わっていたわけだからまさに日本という国を挙げての大プロジェクトだったわけです。


旅行をしているとこのような先駆者たちの偉業に触れることも多々ある。現代の技術からしてみてもこれと同じ工事をしようと思うと一筋縄ではいかないだろう。それが当時はたった10年で完成している。もちろん、高度経済成長に合わせて使用電力も日に日に増大し、この時期の日本では至る所にダムが造られていた。その中でも屈指の難工事だったことは言うまでもない。


ここは高所恐怖症の方はきついかもしれない。ダムの堤の部分から水の流れ出る方を見下ろすと傾斜は90度以上いもなる。ちなみにこの放水は霧状にして放水されている。
なぜ放水を霧状にする必要があるのか?その答えは簡単。
この黒部ダムでは毎秒10トンもの凄まじい水量が放水されている。その水が単純に川底へ落ちると瞬く間に川底が削られてダムの運営に支障が出るのだ。これだけの水なのであっという間に「滝つぼ」ができてしまうことであろう。



黒部関連のレポばかりになってしまい申し訳ないがそれほどこの場所のインパクトはすごいということです。これは10000円払っても行く価値はあります。
でも次に行くとしたら今度は長野県側からアプローチしてみたいと思います。
そして黒部ならではの面白いサービスもある。
今回立山駅に車を止めてきてますがそれだとまた同じルートを通って戻らないとなりません。そこで車を長野県側に移動しておいてもらえるというサービスを始めたんだとか。案内所に書いてあったが結構な金額をとられるのでやらなかったが一度に富山側と長野側を味わえるのでお金に余裕のある方には嬉しいサービスかもしれません。


ちなみに黒部ダムは黒部湖とも言います。当然人工湖になるわけですが自然いっぱいの雰囲気を遊歩道で堪能することができます。右の写真はその遊歩道です、ちゃんとこんな風な立派なつり橋もかかっててなかなか楽しめるかと思います。
さらに遊覧船もあるのでこちらもお勧めです(でも私は乗らなかった)
ダムに着いてから一通り観光すると2時間くらいの滞在になるかと思います。黒部を観光する場合はまる一日を見ておいた方がよいと思われます。


立山黒部アルペンルートという道は先ほど美女平から室堂までのバスに乗った区間を指す。実はここは5月のゴールデンウィーク時くらいに毎年雪解けの道を通れるようになるということでテレビや新聞に記事になります。
http://www.kurobe-dam.com/alpine_route/index.html
雪の大谷ウォークは特に有名で4月下旬から6月くらいまで10〜20メートルくらいの積雪の中を、歩くことができます。雪の中というか道路の部分だけ除雪してあってその両側が10〜20メートルの雪という感じです。


長かった黒部ダムレポもこの辺にしておきます。散々文書や写真を載せておいてコレを言うのもなんですが「行けば分かる」 これに尽きます。
私も事前の下調べや前からの情報などでここのことは十分に知っていたつもりでした。でもやっぱりナマで見ると全然迫力も感動も違います。



これは日本海の夕日です。
私の生れは南足柄市であり、秦野市で育ったため夕日は山の向こうに沈むものとして子供のころから見てきました。でも大人になってこうして旅に出るようになって初めて赤い夕陽を見た気がします。夕日はオレンジ色だと思いましたが本当に赤くなるんですね。幻想的で美しい。本当に太陽って赤くなるんだなって素直に感動しました。
今でも日本海側を走る時は夕暮れ時になると妙にソワソワして日没がきれいに撮れるスポットを探してしまったります(笑)


富山編のレポは一旦これで終わりますがまだまだ未開拓の部分も多いのが現実です。新たな探索の可能性を感じます。
これから富山を訪れる際は一般道でいろいろと見て回りたいと思いますので何かよいスポットを知っている方場は情報をお寄せいただけると助かります。


TOPへ戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください