このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

スペイン世界遺産エッセー/トレド

②地名の由来

 トレドの語源は"Toletum"と呼ばれたローマ要塞都市に由来しているとのこと。
この街はイベリア半島中央に位置し、三方をタホ川に囲まれた島のような高台に密集、
地形は正真正銘の天然要塞でした。


古代、カルタゴと地中海の覇権を争ったローマ軍にとって、
イベリア半島南東部に陣取っていたハンニバル将軍の拠点、カルタゴ・ノーバ(:現在のカルタヘナ)
に対抗するために極めて重要な場所でありました。

先住民のケルト・イべロ族から多大な犠牲を払い確保した好地で、
この一等地に建造された要塞都市のことを繰り返しになりますが、
"Toletum"(そびえ立つが原義)と呼んだのが地名となっているとのことです。

・・・というのがトレド現地ガイドの説明。硬い話でうんざりされるかもしれませんが、
外観の迫力、居心地のよさだけでなく、背景の歴史も深く味わってみたいものです。




写真はタホ川が削り取った渓谷、左側(西)が市街地で右側の断崖には貴族の別荘が点在、
パラドールもそのひとつで、ここからのトレド全景は圧巻です。


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