このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

スペイン世界遺産エッセー/トレド

⑤ユダヤ教徒の存在

さて、前述の国土再征服運動のさなか、
イスラムとキリスト教徒軍双方の戦費調達に貢献したのがユダヤ教徒でした。
スペイン南部の旧都を訪問すると、いずれの街にもダヤ人街があり、観光スポットとして人気があります。
時の支配者の宮殿や大聖堂近くの一等地に控えており、当時の権勢の様子が窺えます。

 支配者・被支配者としてのキリスト教徒・イスラム教徒の間にあり、
どちらの味方でも敵でもないというユダヤ教徒の存在が、
このトレドが世界遺産に登録されたひとつの要因である「三宗教の共存」に
関わっているいるであろうと想像するのは独断過ぎるでしょうか。


ある歴史家の試算によると12世紀には1万2千人のユダヤ人が住み、
このトレドでは世界で最たるユダヤ人社会が形成されていたそうです。




写真はトレド市街の迷路のような小道

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