このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
スペイン旅行つれずれ/トレド
歴史①
タホ川対岸の丘には、先史時代の住居址が発見されています。
伝説ではヘラクレスがこの町を築いたとも言われその形跡もありますが、
実際のところはケルト・イベロ族の集落とそのカストロ(城砦)であるとのことです。
そして、このカストロは後に、全イベリア半島を支配下においたローマ軍の手を煩わせはしますが、
紀元前192年に陥落させられます。
その跡地に"Toletum"と呼ばれるローマ都市が築かれ、
イベリア半島南東部に拠点をおいていたカルタゴに対峙させられています。
あのハンニバル将軍が象を引きつれ、アルプス山脈を超えてローマ近くまで侵攻したのは有名な史実ですが、
拠点となった町がカルタゴ・ノーバ(※1)でした。
ちなみに、Toletum(トレトゥム)はローマ帝国貨幣の鋳造権も与えられて、
経済的にも重要な拠点であったとのことです。
現在は廃墟となっていますが、イベリア半島で最大規模の半円形劇場が残されていることから、
トレドがどのようなローマ都市であったかが推測されます。
脚注
※1 新カルタゴの意味、現在のカルタヘナ。
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