このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

シニアのためのカスティーリャ・ラ・マンチャ地方

スペイン特有の風土を醸し出すメセタ高原、
この高原の南半分に広がり多くの文人を魅惑したのがラ・マンチャ地方、

ドン・キホーテの里であり、赤茶けた大地と青空はオリーブ畑と風車を引き立たせています。

カスティーリャ・ラ・マンチャ地方、クエンカ

写真はクエンカ旧市街、自然要塞である断崖上に密集しています。


◇アンダルシア地方各県ごとのご案内は 下欄よりアクセス

ラ・マンチャ地方の概説

カスティーリャ・ラ・マンチャ地方略図
「地名の由来」
 ラ・マンチャ地方の地名起源はアラビア語の"manja"=「高地」、「避難地」を意味し、また他説では「乾いた土地」であるとも言われています。ラ・マンチャ地方の乾燥し、赤茶け荒涼とした高原大地を表現したアラブ語の地名です。
「面積」 79,226 k㎡ ( 約15.6%/ペイン全土505,000k㎡ )
「人口」 約165万人 ( 約 4.6% /スペイン全土約3,624万人)
※面積・人口の数値はミシェラン・グリーンガイドを参照

「地理・気候」
 ラ・マンチャ地方はカスティーリャ地方と同様、スペイン特有のメセタ大高原に位置しています。北半分のカスティーリャ地方に対し、南半分にあるのがラ・マンチャ地方。面積はスペインで3番目目の広さですが、人口は6番目、人口密度の比較的低い地方で、町から一歩外に出ると、延々と赤茶けた土地がつづきます。セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」の主人公がやせ馬ロシナンテにまたがり、カスティーリャ・ラ・マンチャ地方、オリーブ畑従者サンチョ・パンサと共に遍歴の旅を続けた舞台としても有名。広大な高原には、風化を免れた高台が点在、そこに要塞跡や風車群が今も保存され風物詩となっています。また、ブドウやオリーブの産地でもあり、これらの葉っぱの緑色と乾燥した土地の赤色のコントラストが真っ青に抜けるような青空とあいまって旅行者を圧倒します。
カスティーリャ・ラ・マンチャ地方、風車
「歴史・文化」
 セルバンテスのドン・キホーテを不朽の名作にしている一つの要因は、舞台となったラ・マンチャ地方の貧しい生活ぶりを赤裸々に描写していることにあるとのこと。郷士ドン・キホーテの先祖はイスラム掃討のための国土再征服運動で手柄をたて、その恩賞として報土を譲り受けるが、これが非生産的な荒れ野ばかり。一向に暮らし向きが良くならないため、過去の栄光に逃避しようというのがドン・キホーテの「遍歴の旅」です。
 ラ・マンチャ地方は経済的生産性の低い地方ではありましたが、戦略的には重要であり、トレドを例とするよう多くの要塞が築かれています。その周辺に住民の住む町が発生するという城砦町が要所、要所に散在します。通信用の見張り塔も多く、岩山のあちこちに廃墟として残されています。アルマグロのように広大な高原を統治するための拠点として戦功の大きかったカラトラバ騎士団の騎士たちへの報償の地として与えられている町もあります。

[観光のみどころ」 
 主要観光都市はトレドクエンカで多くの歴史・文化遺産が楽しめます。小さな村や町巡りのドライブも車窓から独特の景観に浸ることができ、圧倒的なスペインの景観に魅了されます。お城や修道院を改築したパラドールも多く、驚くほど利用価値の高い(費用対効果の大きい)場所も数箇所あります。

ラ・マンチャ地方の古都や小さな町をご紹介

〜各県ごとの概説からそれぞれの古都や小さな街へアクセス出来ます〜  

☆☆☆トレド県  世界有数の中世観光都市トレド、風車群のコンスエグラなどが魅力。
  ☆☆☆トレド    ☆☆コンスエグラ


☆☆クエンカ県  奇岩山脈の要塞都市クエンカが県都。
   ☆☆クエンカ    ベルモンテ   シウダ・エンカンターダ   ☆☆アラルコン


☆グアダラハラ県
 シグエンサのパラドールが魅力。
  ☆☆シグエンサ    グアダラハラ


シウダレアル県  アルマグロのマヨール広場は快適空間。 
  ☆☆アルマグロ   シウダ・レアル   プエルト・ラピセ   バルデペーニャ

アルバセテ県  マドリッド・アンダルシア移動の中継地。
  アルバセテ
シニアが味わうスペインの旅

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