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エストレマドゥーラ地方の概説 | |||
[地名由来] 地名は" Extrema " (スペイン語で"端"の意味) + " Duero "(スペイン中央を横断し、ポルトガルから大西洋に流れ出る大河川 ) の合成語で、" ドゥエロ川のかなたの地 "という意味。国土再征服の時代、メセタ高原を東西に貫流するドゥエロ川が北のキリスト圏と南のイスラム圏の境界線であり、この地方は境界南方かなたにあった。 [面積] 41,600k㎡(スペイン全体の約8.2%) [人口] 103万(スペインの約2.5%) [地理・気候] エストレマドゥーラ地方は広大なメセタ高原の南西部を占め、平均海抜高度が約400m前後と高原の東部地帯よりかなり低めに傾いている。古生代の山塊が風化したなだらかな丘陵地帯をなし、南部はモレナ山脈によりアンダルシア地方と境を接する。大西洋に近く、大陸性気候のメセタ高原とは異なり、大西洋からの湿潤気団の影響を受ける。豊かな牧草地での牧羊、闘牛の飼育、中世さながらの黒豚の放牧が盛んである。ちなみに、最高級ブランドのハブーゴ・ブランドの生ハムは南部のモレーナ山中のハブーゴ村で生産されているものである。 [歴史・文化] エストレマドゥーラ地方は12世紀のレオン王国に組み入れられる前は、旧石器人、ケルト人、ローマ人、ゲルマン人、イスラム人が入れ替わり居住、それぞれに足跡を残している。特にローマ帝国時代は、メリダに退役軍人のための恩賞地兼殖民拠点(メリトゥス)がおかれ、そのとき築かれた劇場、闘技場、水道橋などが現在も残されている。15世紀末、スペイン統一王国誕生の後は、カセレス県のトゥルヒーリョなどからは多くの新大陸移住者が送り出され、この地方の発展に大きく寄与している。 [観光ポイント] カセレス旧市街には中世の町並みが保存、初春のコウノトリの子育ても興味深い。メリダのローマ劇場では夏の音楽祭が毎年、開催。モレナ山脈の樫の木林での黒豚放牧は中世の農事暦と同じで風情がある。エストレマドゥーラ地方だけで、メリダ、カセレス、グアダルーペと三つの都市ががユネスコ世界文化遺産に登録されている。 | |||
エストレマドゥーラ地方の古都や小さな町をご紹介〜各県ごとの概説からそれぞれの古都や小さな街へアクセス出来ます〜 | |||
☆☆カセレス県 世界遺産の中世街並みが心地よいカセレスが県都、新大陸冒険成功者の町、トゥルヒーリョ、世界遺産登録のグアダルーペも見もの。 ☆☆カセレス ☆グアダルーペ ☆☆トゥルヒーリョ ☆バダホス県 古代ローマ都市のメリダが県都。 ☆☆メリダ バダホス | |||
シニアが味わうスペイン旅行 |
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