このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
最近のロープトゥは近代的なものが多く、うまく乗ってしまえば、腰にハンドルを当てて押してもらう形だからまだ楽ですが、昔のどう見ても手作りとしか思えないロープトゥにはゲテモノが多かったですね。私が見たゲテモノロープトゥを紹介します。
1.一番難しかった五龍とおみ
現在の 白馬五龍 が五龍とおみと名乗りだした頃、とおみゲレンデの山に向かって左側に神城ゲレンデという小さなゲレンデがありました。ちょうどチャンピオンコースのある尾根の南斜面になります。いまでもゲレンデっぽい斜面ですのでとおみスカイフォーリフトから左手を見ればわかります。どうもここが五龍とおみでは一番古いゲレンデで、以前は神城スキー場と呼ばれていたようです。さて、この神城ゲレンデととおみゲレンデには、若干の高低差があり、この斜面もゲレンデとして使われていましたが、ここにあったのはロープトゥでした。これがとんでもない代物で、通常はワイヤーロープが回っているだけ。ワイヤーロープは昔のタイプで、油が塗ってありますから、とても直接掴む気になりませんし、掴んでも滑って登坂できません。乗車するときに「∩−−」という形のハンドルを貸してくれます。そして、∩の部分をロープに被せ、バーの部分を手前に引いて体重をあずけるのです。そうすると、∩の部分が上から見て斜めになりますからワイヤーに食い込む形で当たり、滑らずに引っ張り上げようとします。ここが結構な斜面(初〜中級ゲレンデ相当)でしたから、腕力が必要で、子供だった私は何度も途中で脱落しました。回数券で乗っていたのですが、終点まで上がれない私を見て、係員は回数券にパンチを入れるのを止め、何回でも「乗っていいよ」言ってくれました。
2.麻のロープのロープトゥ
乗鞍高原の国設第1クワッドが出来る前、このリフトを乗り継ぐためにロープトゥがありました。歩くのもそれほど苦にならないような緩斜面でしたので、単に麻のロープが回っているだけで、直接ロープを掴んで引張ってもらうという単純なロープトゥでした。
3.交走式Tバー
これはうろ覚えなので勘違いをしているかもしれませんが、兵庫県湯村温泉の近くにあった美原高原スキー場では、交走式のTバーリフトがありました。Tバーと言っても、乙種索道のTバーとは違い、一人乗りでTバーも腰に当てるのでなくぶら下がります。数台のTバーが一群となってロープに取り付けられ、停止状態で乗客が捕まると、おもむろに動き出し、終点で止まります。反対側の一群が上がるときは、逆向きに回してました。もう30年以上前の話ですし、スキー場自体が今はありません。
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |