このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
徳島バス時刻表(取材日現在)
走破記
四国ケーブルの誇る「日本初の河越えロープウェイ」。といまひとつ意味不明ですが、確かに河を越え山を越え変化に富んだ楽しいコース設定で非常に楽しい。ロープウェイは四国霊場88箇所の第21番札所太龍寺へのアクセス用で、日曜日のお日柄の良い日は白ーい袈裟を着た、お遍路さんで満員である(全くの余談だが、いまどきあの袈裟姿も四国霊場88箇所を巡る観光バスツアーなどでくれるものだという、どうりで多いはずである、袈裟姿)。
さて筆者は、この日乗客の殆どが袈裟姿のお遍路さんのなかに囲まれて乗車した。ロープウェイには途中に、車窓から四国霊場88箇所の第20番札所鶴林寺が見える箇所があり、ガイド氏のその案内と共に車内に「おーあれかー!」などの歓声が上がる(きっと、いましがた行ってきたばかりなのであろう)。そうこうしているうちロープウェイは少し山を降りたところにある終点太龍寺駅に到着である。筆者もお遍路さんに混じって極めてまじめにお参りした。
下山してからの、帰り道は阿南駅まで出て高速バスを使って帰ることにした。帰路の高速バスは阿南駅前−大阪駅前間をわずか2時間30分(15分早着)で走りぬけた。筆者が(約14年前、平成が始まった日に)時刻表を片手に牟岐線を走破していた頃がはるか太古の昔の事にように思えてきてならない。
(メモ)
このケーブルの車体に描かれた□△○は、□がこの太龍寺の位置する鷲敷町を、△がこの太龍寺を、そして○がこのロープウェイを運転している四国ケーブルを表し、行政、宗教、企業が三位一体となっている様を表しているとか。わかったようなわからんような…
阿波(徳島県)の第1番札所霊山寺から始まる四国霊場88箇所は、四国を時計回りに回わります。このロープウェイの終点にある太龍寺はその第21番札所です。仮に、鉄道施設だけに着目して四国88箇所を回るとすれば、順に第31番札所竹林寺(かつて自走式で有名な五台山ロープウェイが存在した)、別格第5番札所大善寺(リフトカーがあります)、別格第7番札所出石寺と続き、第60番札所横峰寺( 石槌山ロープウェイ の山麓)とここからは不思議なほど鉄道とからむ施設が少なくなります。
今日(’02年03月03日)午前中に見た 徳島市(眉山ロープウェイ) の山麓駅である阿波おどり会館に続いてとても駅には見えない建物です。なおこの建物を通りぬけて突き当たりの建物が本物の山麓駅です。
また、駅前は広大な駐車場となっており、観光バスがたくさん並んでいて袈裟姿のお遍路さんがあとからあとからやってきます。
路線の中央で山頂から降りてきた搬器とすれ違います。写真に写っている鉄塔は上の写真にあるものと同じ鉄塔です。路線はここからは終点太龍寺に向かってわずかに下ってゆきます。
搬器には意味不明な□△○という記号が描かれています。筆者は最初にこの搬器を見たときに一瞬ZAO(蔵王)って書いてあるのか?と思いました。
そして四国ケーブル(太龍寺ロープウェイ)の山頂駅に到着です。
この駅の名前は鉄道要覧では龍山というようですがその名称はあまり使われておらず、太龍寺駅との表記がされています。そして駅を降りるとそこはもう太龍寺の境内です。
(’02年03月03日取材)
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