このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


大北蝶紀行(長野県大北地域);梅雨の中休みの撮影紀行

− 2007.07.01(日) 曇 −

 大北撮影ツアーに参加するため集合時刻に余裕を持たせ6時前に家を出る。善光寺平は青空であったが中条辺りから曇り空になってきた。
アサマシジミ (♂)アサマシジミ (♀)
 集合場所には既に幹事のみそら野の住人さんが来ていた。新鮮なアサマシジミを撮りながら赤城姫を愛する集まりのOさんとSさんの到着を待つ。
ホシミスジフタスジチョウ
 ホシミスジと最盛期を過ぎたフタスジチョウ、クガイソウに群がるヒョウモンの仲間を撮る。後のモデルさんと比較するためウラギンヒョウモンを単独掲載する。
クガイソウに群がるヒョウモンウラギンヒョウモン
 集合場所での撮影に1時間強を費やす。北北東の空に青空が広がり始めるも北アルプスは依然として雲の中である。
初顔合わせのクロシジミ
 本日のメインイベントはクロシジミの撮影である。昨日は大雨であり下草が濡れクロシジミの丘は滑りやすいという。早速、上下の雨具に長靴姿に衣替え、蒸して熱い。
クロシジミ
 現地は駐車スペースが狭いということで途中でみそら野の住人さんの車に乗り移る。初めて見るセピアモノトーンのクロシジミに感動した。
クロシジミ
 しばらくは撮影より見て楽しむ。地味さではゴマシジミに負けるかもしれない。アリと一緒にいるところを多く撮りたかったがチャンスが少なく数枚程度だった。
クロシジミの開翅クロシジミの生息環境
 クロシジミの生息地は右上写真のような草原というか狭い草地である。飛び回らないので撮影しやすい蝶だ。
 長野県でのクロシジミは絶滅危惧第Ⅰ類に指定されている希少種だ。地味ゆえに採集圧から逃れているのだろうか、極く狭い場所なので絶滅から保護したい。
 いつもより早起き、きちんと朝食を済ませてきたのに何故か空腹感を覚える。自分の車に戻ったので走りながらおやつとして持参したアンパンを頬張る。
なかなかの写りだったジョウザンミドリシジミ
 ジョウザンミドリシジミが発生しているとのことで様子を見に移動する。発生はオス1頭だけ。ゆうゆうと陣取っていた。
ジョウザンミドリシジミ (♂)
 ピンが合わなく若干投げやりの撮影だったがPCに取り込んでみるとまずまずの出来栄えであった。ピンが甘いと見えるのは眼鏡が合っていないせいであろう。
ジョウザンミドリシジミ (♂)
 最盛期には、ホテルの裏庭にある紫陽花の生垣に集まってくるとのこと。撮影に夢中になり過ぎ足を踏み外すと怪我をするほどの高さだ。
ジョウザンミドリシジミ (♂)
 紫陽花の生垣は眼下なので撮影には特等席。1頭を4人がかりで撮影しているのでジョウザンミドリシジミは気分を良くしより胸を張っているように見える。
 ジョウザンミドリシジミは宮城に居た頃、山形県のジャガラモガラ(雨呼山)の林道以来の出会いになる。
 一旦、集合場所に戻り撮り残したゼフを狙う。私はゼフよりアサマに興味があるので再び撮り続ける。次は、ギンボシヒョウモンを撮りに丘陵の上に向かう。
知床以来の再会 ギンボシヒョウモン
 長野にギンボシヒョウモンの生息地があるとは知らなかった。生息地の湿地は過去2回ほど訪れている。
ギンボシヒョウモン
 湿地にはギンボシヒョウモンとコヒョウモンが飛んでいた。ギンボシヒョウモンの撮影に夢中になり過ぎたのでコヒョウモンは撮り忘れてしまった。
コヒョウモンモドキ
 更に南下しコヒョウモンモドキの発生場所に行く。浅間山系の湯ノ丸・烏帽子とは全く異なった生息環境だ。ここのコヒョウモンモドキは一回り大きいという。
ウラゴマダラシジミハヤシミドリシジミ
 数多くのゼフィルスも生息しているという。午後ということもあり活発に飛び回っていたので撮影は出来なかった。

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