このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


上高地(長野県松本市); 高山蝶撮影が岳沢登山に

− 2007.08.11(月) 快晴 −

 オオイチモンジとコヒオドシを撮影したく上高地行きを決めた。妻を誘い4時に家を出る。更埴ICから松本ICまで長野道を走り沢渡に着いたのは5時半過ぎ。
河童橋から奥穂高を眺める梓川左岸の遊歩道に朝日が射し込む
 6時20分に上高地着。梓川左岸遊歩道で折返地点の明神橋に7時50分着。梓川の河原や堤防周辺にはコムラサキばかり、目指すオオイチモンジは時期遅れなのか気配すらない。
明神橋と明神岳明神橋の梓川上流方向
 明神岳の鋭い頂が印象的だ。影になって見えないがその先に前穂高岳がある。明神橋の右岸にある林道を上流方向に少し行くがキマダラヒカゲとクロヒカゲのみ。
穂高神社奥宮(明神地区)穂高神社内の明神池
 引き返し穂高神社奥宮から明神池に行ってみる。日本庭園のような水と木立が調和した一帯だ。遊歩道を流出口まで散策してみる。
 梓川右岸の木道は歩幅が合わなく歩きにくい。木立の間から焼岳を眺めることが出来た。携帯電話が通信圏内になったのでフィールトノートのTさんに電話をいれる。
明神池の流出口梓川右岸の木道より眺める焼岳
 Tさんは湯ノ丸に来ておられた。オオイチモンジの撮影ポイントを聞く、通信環境が不安定でとぎれとぎれ、どうも方向違いらしい。
岳沢登山道にある風穴岳沢登山道から見下ろす河童橋周辺
 大幅に進路変更するか、あるいは岳沢に登るか。すでに足が痛くなり始めている妻に了解(やや嘘をつく)を求め河童橋近くから穂高連峰への岳沢登山道に入る。
岳沢ヒュッテ下から見上げる奥穂高岳岳沢ヒュッテ下から見上げる西奥穂高岳稜線
 見通しの効かない森林帯を抜ける。緩い登りを坦々と登っていく。すれ違う登山者と比べ軽装すぎるので観光客とひと目でわかる。
 すぐ先に天然クーラーの休憩ポイントがあると下山してきた夫婦が教えてくれた。岳沢名物の“風穴”である。涼しい風が吹き出し汗を引かせてくれた。
 樹林帯を抜けるとガレ場だ。ガラガラした石で歩きにくい。河童橋から見上げた雪渓の下部にあるガレ場が左手に続く。
 ガレ場が終わる辺りでベニヒカゲが登山道脇を飛んでいた。クモマベニヒカゲだと嬉しいなと思いながらカメラを構える。一向に止まってくれない。
河童橋地区にある善六沢から梓川に流れ込む湿原
 目の前の咲き始めたヒオドリに初めて見るコヒオドシが止まった。興奮と見たさでピントが合わなくシャッターが切れない。あっ、飛んでいってしまった。
河童橋上流から見上げる奥穂高岳上高地銀座の河童橋
 岳沢ヒュッテまで20〜30分、ここで30分余り陣取りベニヒカゲをねらう。登山靴に止まり開翅した撮影画像を見るとクモマでないことが分かった。
コムラサキベニヒカゲ
 岳沢ヒュッテは標高2230mなのでガレ場最上部は2000mを越えている。眼下には河童橋が確認でき遠方に乗鞍岳らしき山容が見えた。
 河童橋の標高が1520mなので標高差500m強の地点が本日の登頂ポイントということになる。
 オオイチモンジやコヒオドシは撮影出来なかったが奥穂高岳のお膝元登山が出来たので満足だ。15時に上高地を後にし松本で夕食をとり19時過ぎに帰宅した。

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