このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


絶句(長野県上田市); また一つ失った貴重な自然

− 2008.03.30(日) 曇 −

 天気予報は雨・・・・早朝は陽が射した。午前中ならモンシロチョウの初見が出来るかも・・・・そう思うと気がはやる。北信より雲が多そうだが暖かい東信へと車を走らせる。それならばと、例のポイントの状況確認をと立ち寄る。
早朝に見えた幻日(げんじつ)訪れた時に停める場所
 国蝶が乱舞していた雑木林が見える小路に入ると・・・・絶句である。ひと山すべてが伐採され地肌がむき出しになっていた。いつかはと危惧していたのだが・・・・誰も反対しなかったのだろうか。国蝶の棲家だというのに・・・・。
国蝶が乱れ飛ぶ雑木林が消えた
 痛々しい状況を見て欲しい。これじゃ、絶滅まちがいなし。ここには、あと2種の珍しい蝶が棲んでいる。工場用地を造成するようだが、近くに売れ残りがかなりあるというのに何故つくるのだろうか・・・・。
土地開発公社が工場団地として再開発している
 伐採された雑木林を丘の上に向かって登ってみた。カモシカらしき足跡が痛々しく残っていた。森林整備と異なり伐採後の切り株を見ても乱暴さが伺える。残された木々も傷だらけで目を背けたくなる。
 第2、第3のポイントに行ってみる。近いうちにこの辺りも再開発として伐採されてしまうであろう。貴重な自然が消えた。見て回る足取りも重いし、鉛色の空も重たくのしかかってくる。
珍しい蝶が棲む雑木林は今のところ無事?
 姉の家に寄る。脇の畑でモンシロチョウを見つけた。10数頭の羽化直態、あまり舞うことなく地面に止っていた。すでに羽化しているだろうが、モンキチョウやミヤマセセリの姿は見かけなかった。
今年初見となったモンシロチョウ
 野菜や苺をいただき、その上の姉宅に回る。天気予報通り小粒の雨が落ちてきた。こちらの姉は4月16日に渡伊する。戻ったら“バーバは海を渡る”の編集を頼まれる。行ったことのない場所を手探りで編集することになる。
どんよりとした烏帽子岳(姉宅より)小雨が降り出した千曲川(坂城町)
 帰途、千曲市で人と会う。話に夢中になり帰宅したのは21時を回っていた。雨だれの音が聞こえてくる。本降りになったようだ。これで雪解けが加速する。
 明日は年度末、労働行政の一角を担う仕事も最終年度になる。さて、どんな人に出会うのかと考えると楽しみだ。
 来週の末はヒメギフチョウに出会うことが出来るだろうか。今日のモンシロチョウでの撮影テストはピンボケばかりで失敗だ。白はピントが合せ難い。

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