このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


再会ならず(長野県北信地域); 北信産ベニヒカゲに振られて

− 2008.08.31(日) 晴 −

 23日〜30日まで日本列島を襲った連日の豪雨は各地で災害をもたらした。そんなことで先週予定していた3週続けての北信産ベニヒカゲ詣ではお預け状態だった。
セセリの主役はオオチャバネセセリヒョウモンの主役はウラギンヒョウモン
 昨日も雨、天気予報では今日も期待出来そうになかった。しかし、目を覚ますと東の空が明るい。雲が切れてきた。様子をみていたら9時になってしまった。
ベニヒカゲ(裏)
 北信産ベニヒカゲのポイントに行く道は崖っぷちの狭い道、ガードレールの先は500m下の昇竜湖である。豪雨の傷跡があれば嫌だなと思うも行ってみることにした。
ベニヒカゲ(表)
 ゲート前の駐車場に着いたのは10時15分、道は大丈夫だった。駐車場には誰も居ない。そうだよな、あんなに雨が降った後で何もないこの地に来る物好きはいないだろう。
 気持ちの良い青空が広がっている。駐車場からポイントまで約45分の道のりだ。路肩に咲くコウリンカにウラギンヒョウモンが数珠なりになっていた。
 11時にポイントに着く。ベニヒカゲは飛んでいない。やはり最盛期は先週だったのだろう。一回りし岩の上でおにぎりを食べながら谷から吹き上げられてくるのを待つ。
背景のボケ(左は草原の枯れ草、右は樹林)が対照的で気に入っている
 アザミの群生地に行ってみる。ここもウラギンヒョウモンばかりである。ハンゴンソウにベニヒカゲが吸蜜していた。若干ではあるが擦れた個体ばかりである。
発生地の標高下限で撮影した個体キアゲハ
 1時間半ほど見回るがお目当てのベニヒカゲはいない。管理棟まで一旦戻り谷に降りてみることにした。途中でクジャクチョウが撮れた。なかなかの出来映えである。
コウリンカで吸蜜するクジャクチョウ
 管理棟から尾根周りの林道を降る。30分強で大池に着く。大池から見上げるポイントは結構高い所(標高差280m)にある。知らぬとはいえ爆裂火口壁の縁を飛び回っていた訳だ。
 今の時期、こんな場所に来る観光客は居ない。誰にも会わず淡々と来た道を登り返す。溶岩台地の崖にショートカットコースがあるのだが・・・・。
 お目当てのベニヒカゲとの再会は来シーズンに持ち越しになってしまった。この高原は他に珍しい蝶はいないので空振りをすると疲れがどっと出る。
 最後に掲載したクジャクチョウが思いがけない出来栄えだったのがせめてもの救いになった。湯ノ丸高原とも思ったが北信の高原を選んで悔いはなかった。

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