このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

小林一茶ゆかりの地


北国街道小諸宿

 国道141号本町交差点から県道40号諏訪白樺湖小諸線に入ると、旧小諸本陣がある。


重要文化財旧小諸本陣


 もと小諸の本陣兼問屋上田家の建物で、明治の中葉田村家の所有となった。建設年代は18世紀末から19世紀初頭と推定される。

 北国街道に残る数少ない構造が立派な本陣建築の1つである。

 一茶と交流のあった小諸の俳人は小林四郎左衛門(俳号、葛古)と小山魯恭が知られている。

 文化7年(1810年)5月10日、一茶は江戸を発って柏原に向かう。

 11日新町、12日松井田に泊まり、13日、 碓氷関所 から 碓氷峠 を越えて、 浅間山 の麓を通り、小諸の加賀屋伊左衛門宅に泊まる。

   浅間山の下を通りて

山けぶり扇にかけて急ぐ哉

暮行や扇のはしの浅間山

   小諸

加賀屋伊左衛門泊

『七番日記』(文化7年5月)

19日、 柏原 に入る。

加賀屋伊左衛門は素友と号した俳人。

荻萩や月をあるじに魂奠


 同年5月27日、柏原から江戸に戻る途中でも小諸の加賀屋伊左衛門宅に泊まっている。

   廿七 晴

小諸

かゞや伊左衛門泊

『七番日記』(文化7年5月)

 さらに文化11年(1814年)7月22日、一茶は柏原を立って江戸に向かう。8月4日、小諸の河内屋に泊まっている。8月9日、江戸に入る。

   四 陰 小諸 河内屋泊

『七番日記』(文化11年8月)

 同年12月17日、江戸を立って柏原に向かう。21日、小諸の二文字屋善衛門宅に泊まる。25日、柏原に帰る。

   廿一 大吹雪 小諸 二文字や善右ヱ門泊

『七番日記』(文化11年12月)

 文化14年(1817年)6月27日に江戸を立ち、30日小諸、7月4日柏原に入る。

   卅 晴 小諸 石村九良次

『七番日記』(文化14年6月)

以後、一茶が江戸に出ることはなかった。

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