このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

今年の旅日記

永源寺〜菅江真澄の道〜
indexにもどる

男鹿市鵜木道村に永源寺という寺がある。

日向山永源寺


曹洞宗 の寺である。

山門を入ると、左手に芭蕉の句碑があった。


雲折々人を休むる月見かな

出典は 『春の日』 (荷兮編)。

貞享2年(1685年)に詠まれた句。

天明8年(1788年)、建立。

 裏に梵字が書いてあり、その下に「南無阿弥陀佛」、「康永四年六月十日孝子敬白」と刻まれている。本来は、こちらが表だったようである。

菅江真澄の道〜道村


 文化元年(1804年)9月10日、 菅江真澄 は永源寺を訪れて芭蕉の句碑のことを書いている。

 永源寺(ようげんじ)の扁額は大応和尚の書いたものというが、たいそうりっぱである。この寺の庭の隅に、「康永四年孝子」としるして、南無阿弥陀仏と彫った石碑がある。これはここの山から掘り出したものだとかいう。まことに四百年のむかし、光明院の御世をしのぶにたるものである。この石の裏面に「雲折おり人を休ふ月見かな」という句を書いて、芭蕉翁の句碑としたのは大淵氏である。このようにむやみと刻んだりして、心ないことをしたものだと思うのだが、芭蕉の句碑を建てようと志して、適当な石を探しもとめ、偶然、土中からみいだしたのだという。

『男鹿の秋風』

現在の扁額は三十二世実修書。

今年の旅日記 に戻る



このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください