このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

北原白秋の歌碑


〜白浜海岸〜

恵比寿島 から国道135号に出て、白浜海岸へ。


「レスポ白浜」前の海岸に北原白秋 の歌碑があった。

北原白秋の歌碑


砂丘壁に来ゐる鶺鴒昼ひさしかけ移る見れは歩みつつあり

 大歌人北原白秋は昭和9年6月5日高弟穂積忠を東道として車を駆り、天城山を越え下田に出て土肥を過ぎ伊豆を巡遊した。その途次ここ白浜の海岸に遊び、その折の詠出が「白浜の砂丘」と題して歌集「渓流唱」に3首収められた。こよなく美しい私達の郷土がこの大歌人によって詠まれたことを誇りとし、その人と文を永遠に敬慕するよすがとして同志相謀り、その中の1首を碑に刻み、曽遊の地に建てることにした。歌の染筆は特に白秋夫人菊子女史に請うたものである。

 昭和49年3月15日
下田市歌碑建立発起人会
賀茂短歌会

「東道」は、主人となって来客の案内や世話をする者。

   白浜の砂丘

海に向ふ心ひろらや白砂土(はくさど)の光うちしきて午餐(ひるげ)我が食ふ

世の中は亦明らけしひたおもて砂丘の墓の海にま向ふ

砂丘壁(さきうへき)に来ゐる鶺鴒昼久し影移る見れば歩みつつあり

『渓流唱』


昭和18年(1943年)11月、『渓流唱』刊。

浄蓮の滝 へ。

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