このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

石田波郷の句碑


寒椿つひに一日のふところ手

松山市余戸中に五十崎邸がある。

五十崎邸に五十崎古郷と石田波郷の2句1基の句碑があった。


寝待月灯の色に似て出でにけり
   古郷

寒椿つひに一日のふところ手
   波郷

 明治29年(1896年)、五十崎古郷(いかざきこきょう)は伊予郡余土村(現:松山市余戸中)に生まれる。名は修。

 旧制松山高等学校時代、日赤病院入院中に 水原秋桜子 に師事し、「馬酔木」同人となる。

 昭和5年(1930年)、石田波郷が古郷の指導を受ける。

 昭和10年(1935年)9月5日、39歳で死去。

波郷の句は第2句集『風切』所収。

昭和44年(1969年)、建立。

波郷の5句を刻んだ句碑もあった。


琅カン(※「王」+「干」)や一月沼の横たはり

初蝶や吾が三十の袖袂

万緑を顧るべし山毛欅峠

朝顔の紺の彼方の月日かな

槙の空秋押移りゐたりけり

寒椿つひに一日ふところで

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