このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
島崎藤村ゆかりの地
石山寺
10年振りに京都に行くことになった。
まず滋賀県大津市の
石山寺
へ。
石山寺山門
人が多いのに驚いた。
山門の前の小公園に島崎藤村の詩碑があった。
「石山寺にハムレットを納むるの辞」より
湖にうかぶ詩神よ心あらば
落ち行く鐘のこなたに聴けや
千年の冬の夜ごとに石山の
寺よりひびく読経の声こえ
明治26年(1893年)2月、島崎藤村は教え子との恋愛に悩み、関西を放浪。石山寺に立ち寄り、『ハムレット』を寺に奉納した。
名にしをふ瀬多の唐橋に立て湖上はるかに浮ぶ詩神を拝み、むかし紫式部が源氏の風情をうつせし石山寺に詣づ。予や旅に寝て風雅に狂する身のここに一の至友あり、今この友を笈中より取出し「ハムレット」一冊と記して個の此寺に納む、紫女が霊のとどまりたらんと覚ゆるかなたを見やりて、ひたすら今日の風雅を祈るに、雪風飄々孤身をうづめて寒山の一鴉この狂客のはらわたを断つ。
島崎藤村『文学界』第二号
島崎藤村ゆかりの地
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