このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
白露をこほさぬ萩のうねりかな
大分市萩原に萩原天満宮がある。
鳥居を潜ると右手に芭蕉の句碑があった。
白露をこほさぬ萩のうねりかな
出典は
『翁草』
。
真蹟自画賛には「
白露を
」とある。
『蕉翁句集』
(土芳編)は「元禄四未とし」とする。
萩原の天満社境内には
、 白露をこぼさぬ萩のうねりかな
の芭蕉句碑がある、萩原にふさわしい句碑だが、碑面は風雨に荒れて文字もさだかでなく、建碑の年月もわからない。境内庭園の西すみ、池の上のソテツの葉陰に、ただの庭石の点景として、それは余命を保っている。記録によると文久3年に萩原の茶人月花坊探玄が境内に庭園を造ったとき、それを記念して建てたものだという。裏面には「幾人も花に願ひし卯の日哉」と太郎満という人の句が刻んであるのだそうだが、まったくわからなくなっている。
『大分今昔』(渡辺克己)
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