このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


いさともに穗麥くらはむ草枕

いすみ市下布施の旧家に芭蕉の句碑があるというので、訪ねてみた。


下布施といっても、広い。

何度か尋ねて、旧家を探し当てた。

旧家の前に芭蕉の句碑があった。


いさともに穗麥くらはむ草枕

出典は 『野ざらし紀行』

 貞享2年(1685年)、「野ざらし紀行」の帰路に尾張で道中道連れとなった僧に呼びかけた句。

天保10年(1839年)12月、金砂の妻桂紫建立。

碑の裏に金砂の句と建碑の由来が漢文で刻まれている。

朝々は柳にもどる心かな

 金砂は日置久四郎。たまたま「穗麥」の句の真蹟を手に入れたが、天保10年の春に急逝。妻の桂紫が遺志を継いで建立したもの。

当時日置家は酒造業を営み、富んでいたという。

『諸国翁墳記』 に「翁 碑 上総國夷隅郡下布施村 百花庵金砂建之」とある。

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