このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


あの雲は稻妻を万つたより可那

 南房総市白浜町白浜の巖島神社に3基の芭蕉の句碑があるというので、行ってみた。


巖島神社の石段


石段を登ると、新しい芭蕉の句碑があった。


あの雲は稻妻を万つたより可那

出典は 『阿羅野』 (荷兮編)。

貞亨5年(1688年)、芭蕉45歳の時の句。

昭和44年(1969年)、石勘石材店奉納。小柴竹園書。

この碑は、昭和44年に同社へ狛犬が寄進された際、工事を請け負った蕨市の石勘石材店の店主が、古碑のあまりに痛ましい姿を見兼ね、同じ句を自ら刻んで奉納したもので、房総最新の芭蕉句碑となっている。

『房総の芭蕉句碑』(井上脩之介著)

石は黒御影石。

巖島神社社殿


狛犬が見える。

社殿の手前左手に2基の芭蕉の句碑が並んでいた。

芭蕉の再建碑


あの雲は稻妻を待つたより(かな)

明治19年(1886年)5月、再建。豹隱書。

風化が激しく、よく読めない。

芭蕉の古碑


(あの)雲は稻妻を待つたよりかな

上部が欠落している。

井上脩之介氏は天保4年(1833年)8月の建立と推定。

巖島神社に隣接して、白浜海洋美術館がある。

白浜海洋美術館に「杉長墳」があったそうだが、気付かなかった。

文政11年(1828年)2月19日、杉長は桑名で没。享年59歳。

天保4年(1833年)、「杉長墳」建立。

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