このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


む可し幾計秩父殿さへすまふとり

秩父市荒川上田野の国道140号沿いに荒川総合支所がある。


荒川総合支所の裏は秩父甲州往還道。

安谷川に下る道がある。


右の崖に自然石の芭蕉句碑があった。


む可し幾計秩父殿さへすまふとり

出典は 『芭蕉庵小文庫』

翁塚 芭蕉句碑

 旧秩父甲州往還道はこの句碑のある道を下り、安谷川を渡って日野に通じていた。この界隈は往還道の当時の面影を残す数少ない場所の一つである。

 安政2年(1855年)に建てられたこの碑には次の句が刻まれている

むかし幾計秩父殿さへ寿まふとり

  『芭蕉句集』 によるとこの句は元禄4年(1691年)の作である。秩父殿(畠山重忠)が「長居」という相撲とりを負かした話(『古今著文集』)を芭蕉がうたったものと思われる。

 句碑は芭蕉の没後、江戸か地元の俳句愛好者によって建てられたと考えられるが定かではない。

 なお村内 久那 の浦山川を渡る往還道地点にももう一つの芭蕉の句碑がある。

荒川村教育委員会

 2005年4月1日、荒川村は秩父市・吉田町・大滝村と合併し、秩父市となった。

秩父市の市指定史跡 翁塚 芭蕉句碑 には「安政3年(1856年)建立」とある。

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