このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
咲みたす桃の中より初櫻
国道120号から県道263号富士山横塚線に入る。
川場村生品の田沢橋を渡り、右折して100mほど行くと左手に地蔵堂がある。
地蔵堂に芭蕉の句碑があった。
咲みたす桃の中より初櫻
出典は『芳里袋』。
『蕉翁句集』
(土芳編)は貞亨5年(1688年)の句とする。
文久元年(1861年)3月、建立。赫々楨椿岱書。
赫々楨は宮田椿岱の庵号。
この県下では珍らしい句碑が利根郡川場村生品の地蔵堂石段上にある。土地では何の句かさっぱりわからず、ただ芭蕉様と呼んで親しまれてるところがいかにも地蔵堂所在にふさわしい。文久元年の建立で四尺二寸に二尺八寸の野石に秋塚の椿岱の書、発願は玉所、一峩、完谷等五人に補助として〝若者〟の介入に異色がある。生品は昔は男信と書かれて国語学者間に聞えたところ、古く宿割もされている。元禄元年「
小文庫
」の中の句。
『上毛芭蕉塚』(本多夏彦著)
『はせをつか』
(楓幻亜編)に収録されている。
川場村谷地の
桂昌寺
にも文久元年(1861年)3月建立の芭蕉句碑がある。
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