このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


秋に添うて行かばや末は小松川

JR総武線新小岩から平和橋通りを行く。


バス停「江戸川高校前」の近くに香取神社がある。


香取神社は旧西小松川村の鎮守である。

 享保4年(1719年)八代将軍徳川吉宗(1684〜1751)が 鷹狩り をする時、香取神社で食事をした。餅のすまし汁に青菜を少々彩りとしてあしらって差し出すと、吉宗は大変喜ばれ、この菜をこの地にちなんで「小松菜」と命名されたと伝えられているそうだ。

境内に芭蕉の句碑がある。


秋に添うて行かばや末は小松川

出典は 『陸奥鵆』(桃隣編)

「女木沢、桐渓興行」と前書きがあるので、香取神社で詠まれた句ではない。

 女木沢(おなぎさわ)は小名木川のこと。江戸深川の人桐奚(とうけい)亭で洒堂(しゃどう)と三人で句会を催した折の作という。

  洒堂 は近江の医師で、元禄5年(1692年)秋に芭蕉を訪ねて江戸に上っていた。

元禄5年(1692年)9月、芭蕉49歳の時の句。

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