このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


樫の木の花にかまはぬ姿かな

前橋市上小出町に香集寺という寺がある。


越出山香集寺


臨済宗建長寺派 の寺である。

香集寺に芭蕉の句碑 があった。


樫の木の花にかまはぬ姿かな

出典は 『野ざらし紀行』

 貞享2年(1685年)、京都で三井秋風の鳴滝の別荘を訪れて詠まれた句。

樫の木の花にかまはぬ姿哉
   桃青

 家する土をはこぶつばくろ
   秋風

文化8年(1811年)、藍沢乙麿建立。乙麿は無満の前号。

香集寺にもうひとつ芭蕉の句碑があった。


しはらくは華のうへなる月夜かな

出典は 『初蝉』 (風国編)。

貞亨5年(1688年)春、芭蕉45歳の句。

嘉永2年(1849年)、 藍沢無満 建立。

2基ともに 『はせをつか』 (楓幻亜編)に収録されている。

 無満は上小出村(現前橋市上小出町)の人。逆境にありながらも学問に心を向け、香集寺の寺僧は筆墨を与えたという。

無耳庵蓮阿の句碑があった。


ゆふがほの花のあたりはくれにけり

文化文政年間、無満建立。

無満は蓮阿に俳諧を学ぶ。

無満の歌碑があった。


枝鳴らすかぜはみ山のおくも吹くよし世の中にみみやおほはん

安政2年(1855年)、建立。

上小出町の 小出神社 に無満の句碑がある。

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