このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
花にねぬ此もたぐいか鼠の巣
函館市船見町に
高龍寺
という寺がある。
高龍寺の中庭に「鼠塚」があった。
花にねぬ此もたぐいか鼠の巣
出典は
『ありそ海・となみ山』
。
「
桜をばなどねどころにせぬぞ、花にねぬはるの鳥のこころよ。
」と前書きがある。
『源氏物語』(若菜上)に「
いかなれば花に木づたふ鶯の桜の分きて塒とはせぬ 春の鳥の桜一つにとまらぬ心よ、怪しと覚ゆる事ぞかし
」とあるのによる。源氏が紫の上にのみ通って女三の宮の許に来ぬことを柏木が夕霧に語る条である。
『泊船集』
は「
鳥もたくひか
」とある。
元禄5年(1692年)の句。
文政年間に斧柄社中が建てたものだそうだ。
斧柄社二世は布席。陸奥国伊達郡山崎村の人。本名吉田清兵衛平重貞。
天保11年(1840年)、没。
天保12年(1841年)、高龍寺 末庵地蔵堂に布席の句「
葉すくなの松よりさひし我姿
」を刻んだ姿塚を建立したというが、今はない。
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