このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
荒海や佐渡によこたふ天の川
佐渡市沢根籠町の小高い丘の上に総鏡寺という寺がある。
臨江山総鏡寺
曹洞宗
の寺である。
本堂の手前左手に善宝寺の一宇がある。
佐渡市指定有形文化財である。
かつては日の入りとともに灯明があげられて、海上の安全を祈り、夜には灯台の役割も果たしたといわれているそうだ。
本堂の右手に芭蕉の句碑があった。
荒海や佐渡によこたふ天の川
出典は『奥の細道』。
元禄2年(1689年)7月4日、
出雲崎
で詠まれた句。
寛政10年(1798年)2月、佐渡一静・加賀北金坊建立。
『諸国翁墳記』
に「
荒海塚 佐渡雑太郡五十里ノ江 願主一静 加刕北金坊立
」とある。
「一静」は佐和田町五十里の漢学者矢島望の俳号だという。
安永4年(1775年)、矢島望は五十里の酒造家に生まれる。
江戸で山本北山、のちに
亀田鵬斎
に学んだという。
鵬斎が佐渡を訪れた時、矢島望が宿を提供しているそうだ。
天保3年(1832年)、58歳で没。
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