このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
月見する座にうつくしき顔もなし
さびえ塚
から旧越後草津道を行くと、三国街道北牧宿の外れに稲荷神社がある。
稲荷神社の石段
石段の左手に芭蕉の句碑があった。
月見する座にうつくしき顔もなし
出典は
『卯辰集』
。
元禄3年(1690年)8月15日、
尚白
との両吟歌仙の発句。
芭蕉47歳の時である。
古寺翫月
月見する座にうつくしき顔もなし
芭蕉
庭の柿の葉みの虫になれ
尚白
『泊船集』
に「
名月や座にうつくしき皃もなし
」とある。
明月や座にうつくしき皃もなし
此句、湖水の名月也。「名月や児達双ぶ堂の縁」としていまだならず。「名月や海にむかへば七小町」にもあらで「座にうつくしき」といふに定る。
『三冊子』
(土芳著)
『はせをつか』
(楓幻亜編)に収録されている。
本多夏彦『上毛芭蕉塚』に「
北群馬郡子持村北牧は昔の三国往還宿場、その連中の建立だが現存しない。
」とある。
平成元年(1989年)3月、再建。
再建されたが、あまり知られていない句碑である。
稲荷神社の社殿
主祭神は宇迦之御魂神
(うがのみたまのかみ)
。
元禄8年(1695年)、創建。
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