このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

白雄の句碑



うらおもて木の葉浮べるさび江かな

群馬県渋川市の国道353号の北に旧越後草津道がある。


北牧八幡の旧越後草津道から少し北に入った三本辻に「さびえ塚」があった。

さびえ塚


うらおもて木の葉浮べるさび江かな

市指定史跡

白雄の句碑(さびえ塚)

 白雄の句碑は、北牧八幡の旧越後草津道から少し北に入った三本辻に位置し、小さな溜まり池があり、その端に、高さ96.5cm、最大幅60cmの本体が南向きに自然石の台石に据えられている。

 「宇羅於母天 木農葉うかべる佐飛江閑那 白雄坊」と自然石に刻まれている。

 この句碑の作者は 加舎白雄 で、寛政3年(1791年)40歳の時の作で、自筆と言われている。白雄は志羅雄坊ともいって信濃国の人で、関東一円に知られた俳人であるので、同系統の牧の俳人たちが寛政12年(1800年)に建てたものである。

 ”裏表木の葉浮かべる冷さかな”冷えびえとした初冬のある日、旅の白雄は横堀宿から近道を通って、北牧八幡の弟子宅を訪れる際、道傍らの清水の溜まり場で一句吟じたもので、「さびえ」の「さ」は冷えを強めるための接頭語である。

子持村教育委員会

寛政3年(1791年)9月13日、加舎白雄没。享年54歳。

 2006年2月20日、子持村は渋川市、北群馬郡伊香保町、小野上村、勢多郡赤城村、北橘村とともに合併、渋川市となった。

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