このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

牧水歌碑

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権現峠

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沼田から国道145号で中之条に向かうと、権現峠がある。


地図では「今井峠」となっている。

権現峠 標高740m


歌人若山牧水ここに休む


昭和44年(1969年)11月18日 高山村教育委員会

 大正7年(1918年)11月18日、牧水は 谷川温泉 から権現峠を越えて高山村に入った。

明日天氣でもわるかつたら前の湯原まで歩いて、そこから馬車、沼田から澁川(怪しき電車)を經て中之條へ出ようと思ふ、元氣だつたら少し冒險だが、山を越えて其處へ出る。

11月17日、喜志子宛葉書

権現峠に若山牧水の歌碑があった。


利根の流域より名も知らぬ山を越えて吾妻川の峡谷に出づ 此處は雪なくてなほ黄葉殘りたり

雑木山登りつむればうす日さしまろきいただき黄葉照るなり

このあたり低まりつづく毛の国のむら山のうへに浅間山見ゆ

『黒土』に収録の歌である。

 「このあたり」の歌は「名久田川といふに沿ひて下れば遥けきかたに一きはすぐれて高き山見ゆ、里の娘にとへば浅間山なりといふ。」と詞書がある。

歌人若山牧水は大正7年11月18日利根郡よりこの峠を越え、はじめて吾妻郡に入る。雑木林の歌は峠に憩いて詠み、翌19日判形のやま屋旅舘を出立、尻高の石古根にてひときわ高き山を望み、里の娘に山の名を問う。浅間山とわかり“このあたり”など詠めり。

昭和44年(1969年)11月18日、建立。

『牧水歌碑めぐり』(大悟法利雄著)によれば、55番目の牧水歌碑である。

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