このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

牧水歌碑

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旧沢田小学校第三分校

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 中之条から国道353号で四万温泉に向かい、四万湖を過ぎると左の高台に旧沢田小学校第三分校がある。


旧沢田小学校第三分校に若山牧水の歌碑があった。


四万湯原村にて

大正十一年十月二十日

小学校けふ日曜にありにけり桜のもみぢただに散りゐて

 第14歌集『山桜の歌』に収録されている歌で、「ありとしも思はれぬ処に五戸十戸ほどの村ありてそれぞれに学校を設け子供たちに物教へたり。」と詞書がある。

小学校けふ日曜にありにけり桜のもみぢただに散りゐて(四万湯原村)
山かげは日暮はやきに学校のまだ終らぬか本読む声す(永井村)

歌人若山牧水は 花敷温泉 より 暮坂峠沢渡 を経て 四万温泉 へ向う途中この歌を作った

同志相計りて旧第三分校敷地内に歌碑を建立する

 昭和51年10月21日

牧水歌碑建設委員会

大悟法利雄は『牧水歌碑めぐり』によれば、全国で72番目の牧水碑である。

調べてみると四万温泉に泊ったのは実際には金曜日で、次の土曜日は沼田で泊り、その翌日ここ(永井村)を通っているのだから、「小学校けふ日曜にありにけり桜のもみぢただに散りゐて」をここに持って来れば曜日がピッタリするし、それにこの永井の分校には当時桜が多くてその老樹は現在でもまだかなりの数が残っているのである。そしてこの歌「山かげは日暮れ早きに」を湯原に持って行けばその日の時刻とこれまた実にピッタリするから、これは『山桜の歌』編集に際して歌を入れちがえたものとしか思われない。

平成9年(1997年)9月17日、国道353号の改良工事に伴い現在地に移転。

歌碑は以前国道353号沿いにあったようだが、移転後は分かりにくい。

2006年3月27日、吾妻町は東村と合併し東吾妻町となった。

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