このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

今年の旅日記

扇天満宮〜扇天神碑〜
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北九州市八幡西区木屋瀬の遠賀川沿いに扇天満宮がある。

 文明12年(1480年)9月14日、飯尾宗祇は 太宰府天満宮 に向かう途中で木屋の関に泊った。

 明れば、海陸の間侍添て暁近き夢に、誰となき男、天神と名乗て、扇を予に給はると見侍りて夢醒めぬ。則同行に語れば、皆ことぶき合へり。誠に神の冥助あるにこそと頼もしくなむ。


扇天満宮


 創立は観応元年(1350年)以前に遡り、当時は久保崎天神といっていた。

 室町時代の連歌師飯尾宗祇が当地に泊まり、天神と名乗る男から扇をもらう夢を見た後、実際に大宰府で扇をもらってことから、扇天満宮と呼ぶようになった。

 その由来を記した国学者伊藤常足の碑が、境内に建てられている。

 大正6年(1917年)の遠賀川土手改修のとき、神社は大銀杏の位置から現在地に移されている。

伊藤常足の碑


      扇天神碑

筑紫紀行曰木屋瀬云所而結草枕暁近夢ニ無誰男称天神
弖賜扇於予止見侍弖覚奴語于同行波皆壽合實難有神冥
助立被止宜敷南云云参西府聖廟云云深野筑前守云大来此郡
司也携扇而心指當社而得此扇事夢告思合旦最神慮難有
云云古老云世人称木屋瀬天神云扇天神

嘉永五年十一月土人此碑七十九翁常足記此文

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