このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

昔の旅日記

「暮坂峠」〜湯の平(ゆのたいら)温泉「松泉閣」〜
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 関越自動車道渋川伊香保ICから国道17号を経て、吾妻川沿いに国道353号で中之条町へ。

小渕恵三の出身地である。

県道55号中之条草津線で暮坂峠へ。


標高1,086m。

牧水の銅像と詩碑がある。


 大正11年(1922年)10月20日、 若山牧水 は暮坂峠を越えるとき「枯野の旅」を詠んだ。

              乾きたる
              落ち葉の中に栗の實を濕りたる
              朽葉がしたに橡の實をとりどりに
              拾ふともなく拾ひもちて
              今日の山路をを越えて夾ぬ
              長かりしけふの山路
              楽しかりけふの山路
              殘りたる紅葉は照りて
              餌に餓うる鷹もぞ啼きし
              上野の草津の湯より
              澤渡の湯に越ゆる路
              名も寂し暮坂峠

昭和32年(1957年)10月20日、建立。

全国で20番目の牧水碑。唯一の詩碑である。

昭和43年(1968年)9月、 富安風生 は暮坂峠で牧水詩碑を見ている。

   暮坂峠 、頂上に牧水碑“枯野の旅”を刻せる詩碑建てり

秋風やマント吹かるる詩碑の像

   吾妻川の枝川に添ふ牧水コース、随所に牧水の歌を標(しめ)
   

秋寂びて十二茶屋とて潰えをり

『米寿前』

若山牧水像


暮坂峠に「枯野の旅」の詩碑とともに牧水詩碑保存会によって建立。

 昭和62年(1987年)10月、建碑30周年記念事業としてブロンズ像(西常雄作)に立て替えられた。

取外された牧水像は 中之条町歴史民俗資料館 本館にある。



『みなかみ紀行』 には次のように書かれている。

 昨日の通りに路を急いでやがてひろびろとした枯芒の原、立枯の楢原の打続いた暮坂峠の大きな沢に出た。

暮坂峠を越えて国道292号に出ると、「道の駅」六合がある。

そしてすぐ近くに湯の平温泉「松泉閣」ある。


国道から見下ろすと、いかにも秘湯という感じだ。

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