このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

旅のあれこれ文 学


富安風生ゆかりの地

富安風生の句碑  ・  富安風生の句

 本名謙次。 高浜虚子 に師事。『若葉』主宰。

 明治18年(1885年)4月16日、愛知県八名郡金沢村(現:豊川市金沢町)に生まれる。

 大正7年(1918年)、福岡貯金支局長として赴任。

 大正11年(1922年)、 水原秋桜子山口誓子山口青邨高野素十 らと東大俳句会を結成。

 昭和4年(1929年)、「ホトトギス」同人となる。

 昭和12年(1937年)5月、逓信次官を退職。

 昭和23年(1948年)、 蕪村の句碑 を建立。富安風生書。

昭和54年(1979年)2月22日、94歳で没。

柾を葺く仮宮かなし小町草

善知鳥神社(青森県青森市)

鞘堂を被て道ばたに古碑小春

壺碑(宮城県多賀城市)

秋風に吹きも折られで歌碑一基

野田の玉川(宮城県塩竈市)

美ちのくの伊達の郡の春田かな

法圓寺(福島県伊達郡桑折町)

柳散清水涸石処々

遊行柳(栃木県那須郡那須町)

乃木の間の畳日焼けしサイダーぬく

大丸温泉(栃木県那須郡那須町)

飛燕群れ殺生石も古りにけり

賽の河原(栃木県那須郡那須町)

宮涼し什宝として蟇目の矢

温泉神社(栃木県那須郡那須町)

舟に乗れば残鶯の声湖をまろぶ

赤城神社(群馬県前橋市)

秋風やマント吹かるる詩碑の像

暮坂峠(群馬県吾妻郡中之条町)

夕立の句碑うづくまり凍解くる

三囲神社(東京都墨田区)

エノケンも心にありて萩に彳つ

伝法院(東京都台東区)

不忍に芭蕉の碑あり枯蓮

不忍池(東京都台東区)

さしのぞく古井の水もぬるみけり

真間手古奈堂(千葉県市川市)

うす衣を被きて愁ふ既望かな

下田大和館(静岡県下田市)

盆の供華抱いて泉にうつり過ぐ

月江寺(山梨県富士吉田市)

夏霧やペン字適ひし詩の章句

太宰治文学碑(山梨県南都留郡河口湖町)

雲居せる白き日輪冬峠

碓氷峠(長野県北佐久郡軽井沢町)

いやまさきく梅雨籠しておはしけり

虚子旧宅(長野県小諸市)

領布ふりて花野のリフト摺れちがふ

車山高原(長野県茅野市)

有磯辺に一すぢ遠き道の秋

常願寺(富山県氷見市)

川風のこの涼しさに人むかし

長良川温泉「十八楼」(岐阜県岐阜市)

師に倶する仕合せかなひ翁の忌

義仲寺(滋賀県大津市)

「ちちはは」に時雨詣や妻とわが

高野山奥の院(和歌山県伊都郡高野町)

ゆくりなくここの子規忌に値遇の縁

正宗寺(愛媛県松山市)

道ばたに師の句碑立たす春深し

太宰府政庁前(福岡県太宰府市)

爪打ちの鐘の余韻は紫雲英野に

観世音寺(福岡県太宰府市)

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