このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

昔の温泉

大丸温泉「大丸温泉旅館」


 どこの温泉に行くか、決まらないまま、とりあえず東北自動車道を行く。時間を考えると、今日は那須の温泉あたり。

那須ICから県道17号那須高原線で那須湯本温泉へ。


殺生石 に立ち寄る。


殺生石のすぐ近くに 元湯鹿の湯」 がある。


混んでいるので、やめた。

大丸(おおまる)温泉 「大丸(おおまる)温泉旅館」(HP) に行くことにする。

 大丸温泉は元禄4年(1691年)の発見と伝えられているそうだ。標高1,300m。

 温泉に入るために那須高原有料道路の料金360円を払うのは惜しい気もするが、一度は入ってみたいと思っていた。

「大丸温泉旅館」は 日本秘湯を守る会 会員の宿。


内風呂は熱めだった。

泉質は単純泉。

 渓流大野天風呂「川の湯」は混浴。女の人がバスタオルを巻いて来たが、どうしても注目されてしまう。

 女性専用の露天風呂は「石楠花の湯」と「山ゆりの湯」がある。「山ゆりの湯」は冬季閉鎖中だった。

 大正14年(1925年)7月3日、 荻原井泉水 は大丸温泉に泊まった。

そこは又、一つの谿間にあって、小さな川に沿うて、萱葺の然し瀟洒とした宿があった。私はそこに泊ることとした。ここの特色は、宿の前の川がすなわち温泉で、それをせきとめて池のように湛えて、自然の浴槽としたことである。泳ぐには少し浅いけれども、泳ぎついてとまるような大きな岩が温泉の中にしぜんのままに首を出していた。

『随筆芭蕉』 (那須の湯)

 昭和30年(1955年)7月、 富安風生 は大丸温泉の別館を訪れている。

   大丸温泉 の別館。粗末なる一室に乃木大将の間と札かかれり

乃木の間の畳日焼けしサイダーぬく

『古稀春風』

 昭和33年(1958年)、 水原秋桜子 は大丸温泉に泊まっているようだ。

   大丸温泉

雲下りて湯壷灯れば秋の暮

庭温泉うつ湯瀧の音や秋の暮

『蓬壺』

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