このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
俳 人
松洞馬年
仙台藩士石原泰輔。
馬年 仙台御宮町 石原泰介
『諸国人名録』②
文政6年(1823年)9月、
『しをに集』
(亀丸編)刊。自序。馬年跋。
晩年は松洞の俳号を伊藤宗古に譲った。
天保10年(1839年)5月25日、没。
仙台市若林区連坊の
瑞雲寺
に松洞馬年の句碑がある。
松洞馬年居士
咲具迄盤櫻花とハ知利て加良
(咲く迄はさくら花とは散りてから)
馬年の七回忌に門弟の水洞湖立は『草鞋塚集』を刊行。
嘉永4年(1851年)5月25日、宗古は馬年の句碑を建立。菊庵書。
梅ちりてはてなき水の月夜かな
「笠島」
の「かたみのすすき」に埋もれて馬年の「草鞋塚の碑」があるようだ。
笠島はあすの草鞋のぬき処
馬年の句
草の戸やそれも霧たつ山樒
『おくの海集』
呼ば来るやうすを見せて飛[ぶ]螢
『小夜の月』
さいて見て咲たやうすや初桜
『椎柴』
起しても亦伏菊や九月尽、と斯申てこの花
を惜みし老人の此頃をもまたて泉下の人と
なり給ひけるを
ふみ月やすかれし菊のやかてさく
淋しさや鴫見て立は鴫も立
『しをに集』
どの花がきのふの花ぞかきつばた
『春秋稿』(第八編)
持かへて見てもくさ也女郎花
『糠塚集』
楳咲て鶯老てあきの風
『わすれす山』
折よいか貰れ安
(易)
きんめの花
『たねおろし』
堂守の家督済けり麦の秋
『をばながさ』
夕立や折ても風をもつ楓
『五とせ集』
誰か畫か思ひたされす花の中
『袖塚集』
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