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俳 書
『しぐれ会』(明和6年刊)
探 題 | ||
よる年もしらてまねくや枯尾華 | 文下 | |
霜しらぬ梢なりけり帰り花 | 只言 | |
木からしや出口へ□くすさましき | 阿雖 | |
雪垣や隣へ遠き家となり | 蝶夢 | |
席上奉納 | ||
芭蕉堂成就を悦ひて | ||
洛 | ||
けふよりそ堂に時雨をきゝそめん | 文下 | |
初しくれ古ひたる物はかりなり | 阿雖 | |
幾度か降そこなふて初しくれ | 只言 | |
軒ふり雨もりし堂なりしも、風雅の | ||
余徳あまねくして、今月今日時雨の | ||
会式にあらたに此堂の成就し侍れは | ||
うれしさやけふの御堂の初しくれ | 蝶夢 |
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